満州へ(3日目)

瀋陽

瀋陽は中国東北地方(遼寧省・吉林省・黒龍江省)最大の都市らしい。大連はクラクションを鳴らすのが規制されているらしいが、規制を解除するとこうなるのかという例が瀋陽。すべての車がクラクション鳴らしっぱなしと言っても過言ではない。
まさに混沌

さて、この国の交通はどうなっているのか。
「譲り合い」という精神が欠片も無い。車線はあるが、デフォルトで自転車や馬車すらも中央寄りを走ろうとする。いや、車線なんていう概念はなくて、すべての車が好き勝手に右往左往している。
当然速度がまちまちなので頻繁に追い越しが発生するのだが、原則、先に鼻を突っ込んだもんが勝ちになっているので、中央寄りからいきなり右折(右側通行です)とか、路地から一気に中央車線へ飛び出してくるやつもアタリマエのように居る。
ドライバーは、ひたすら前を見て急ブレーキ、急ハンドルに備える。針路変更のために後方確認なんてしない。する余裕も無いし、する必要も無いのだ。がんがんハンドル切って突っ込まなければ負ける。
ぶつからないようにするのは後ろから来るやつの仕事。

なので、(前振りが長くなったが)追い越しをするときはかなり手前からクラクションを鳴らすのだ。別に「気を付けろ!」でも「どこに目ェ付けて走ってんだバカヤロウ!」でもなくて、

「今から抜くぞー」


そんだけ。

歩行者もどんどん道渡ってくるし。
日本人が運転したら日に三度死ねるぞ。
ちゃんと事故もある。でも予想よりずっと少ない。

根拠なくEMSを信頼したくなった一瞬。

高速道路を

快調に走っていたら、突然、

車線の真ん中にダンプ1杯分の土の山が出現


多分、エンコしてその場に積み荷を放棄したんだろう。

マリオカートみたい。

ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org