g20四日目

そういえば、夕べ布団の中でバリバリ伝説読んでたとき、激しい雨音がしてた。
念のため外を確認すると確かに結構激しく雨。まあ予報は完全な晴れなので、地形と気温の変化で降るやつと思って気にもせず。

で、起きたら路面は部分的に乾きかけて、雲が切れていく天気。どんどん晴れそう。

食事の前に荷造りを済ませて、バイクをチェック。
オイルレベルはまた減りつつある。チェーンはちょっと伸びかけだけどまあokかな。
チェーンオイルだけ吹いて完了。


朝食は一生懸命。
食い終わって一息。おっと一瞬気を抜いた瞬間に手にバリバリ伝説が。
われに返り、出発の準備。
eTrexのlogを整理して、GOTO大阪南港で表示させると、

南西859km

あれー?大阪南港まで走行予定距離で600km無いのに? ってこれ、宮崎までの距離やん。
見ると緯度経度もN31度、E131度台を示してる大阪南港。

ポイント登録した時に緯度経度を変更するの忘れた

Mapfanでポイントを作ってエクスポートしてeTrexにアップロードしたんじゃなくて、登録するポイントが少なかったので、ダミーでその場を登録してからMapfanで表示させた緯度経度を見ながら手動で変更してたんよね。
健康ランドのポイントはちゃんとやったのに、肝心の大阪南港だけ忘れたっぽい。がっくし。

しかしそこはgentei。あっというまにyuujiさんがmapfan.comからポイントを拾い出してくれて準備完了。直線で390kmくらい。ヨシヨシ。

さて行きますか。あ、金払ってないやん。



なんだかんだで9:30頃出発。Photo by suna


颯爽と出発。
三ケ日の時かなんか、このシチュエーションでエンストしたからね。やや慎重に。

で、角を曲がって見えなくなってから一旦停止。ミュージック・スタート。
なんかやってることがださい。

石打からR353。いつも同じ道通ってるぞ。
でも他に道がないしょうがない。時間があればいろいろまわってみたいところだけど、今日はできるだけ最短距離で行った方が無難よね。仕方ないか。

R117に入ってもペースがそんなに上がらず、豊田飯山ICに着いた時には11:30に近づいてた。
下道90kmは最大2時間と見てたけど、結構目一杯かかっちゃったなあ。
ICの手前で給油。レギュラーなのに108円/Lもしやがる高い!これならSAのGSの方が安かったかな。

ここで隠しミッション。

旧ハイカを交換

出発前に眠ってるカスハイカを集めていたら、未使用の旧型10000円ハイカ(ホロ無し)が出てきたんだな。
当然そのままじゃ使えないので交換してもらわなきゃなんないんだけど、高速の料金所んところの事務所じゃないとやってもらえない。
宮崎ICは始発なので入り口から料金所までが長くてわざわざ交換するためには行けないし。往路は時間的にも余裕無かったし。

結局交換のチャンスはここしかなさげ。
丁度、入口側に事務所があってラッキー☆

「昨年4月から使用できないんですけど」

事務所のオヤジがわざわざ説明しやがるけど、知ってるから交換しに来たんじゃねーかよタコ。

結構時間とられた。でも5分くらい。再発行用とかいう特殊なカードに残高を打ち込んでくれるんだね。


上信越道はまだ部分的に1車線の区間だけど流れは悪くない。そんなにぶっ飛ばすつもりも無いし。
あっという間に更埴jctから長野道へ。そしてあっという間に岡谷jctから中央道へ。
なんか懐かしい雰囲気。ずいぶん前にGTSOCのツーリングで走って以来か。GTSOCもそうとうぶっ飛ばす集団だったので、ジャンクションのカーブが結構印象に残ってたんだな。

中央道に入るとそれなりに交通量が多くなり、だらだらと走る感じ。伊那、駒ヶ根と過ぎて、そろそろ休憩予定せんと。
長い恵那山トンネルを抜けようやく岐阜県か。長野県超長かった。名前の通りだね。でも体を表すなら“長山県”だな。なんてアホなこと考えつつ恵那峡SAでようやく休憩。給油。


やたら単調に感じる帰路。とりあえず写真でも。

13:30頃。大量の朝飯のおかげか、特に空腹も感じず昼飯食おうって気にもならなかった。
交通量もペースが落ちるギリギリくらいまで増えてきてるし、恵那峡SAは駐めるところも無いくらい混雑してる。わざわざ降りて休もうって気にもならないよ。
SAに入ると真直ぐGSに行き、給油後バイクをずらして軽く休憩、一服しただけ。この先の混雑の方が心配なところ。

そういえば小牧にぎんちょが住んでるんだった。ひまそうだったら襲撃させようかなと思って電話してみるが圏外。
休日にボーっとしてるようなヤツじゃないし、あるいはまたトンでもないところにいってる可能性も高いしね。無謀な旅では奴には負ける。^^; また今度。

さて先に進みますか。


さらに50km程進むと小牧jct。名神へ。
幸い恵那峡SAからはむしろ流れは良くなって一気に到達。3車線に増えたがそれ以上に車が増えた感じ。なにしろフラットだー。つまんねー。
で、所々流れの悪いところがある。自然渋滞の兆候なのかもしれないけど、まだそれほどでもない。

名古屋から大阪って、あっちゅう間というイメージがあったけど、150kmはあるんだよね。ダラダラ長い。
ペースも上がらないし、竜王で休憩。テープ交換しただけ。

そろそろ先の目処も立ったし、気分で右走ったり左走ったりする。その間、結構後ろに寄ったり抜かされて前方見えなくなったりしてた34gts25t。栗東の辺りでお縄になってた。ベタな紺色クラウン覆面に。
そんなに目立って飛ばしてたようには見えないけど捕まるたあ運が悪いね。結局往復含めてわしが全行程で遭遇した覆面自体そいつだけだった。

大津まで渋滞5km。5kmならそんなにキリキリ抜けなくてもすぐ終わり。ああよかった。
後の時間帯は中央道からずっと渋滞だったみたいだから、やっぱり早めに通過してよかったんだな。

それにしてもこの一帯、異常にICとPA多くないですか?まいいんだけど。


いよいよ大阪。
予定通り豊中から阪神高速に入る。阪神高速って首都高よりフラットで道幅広くて走りやすいや。合流とかも親切だし。
でもこの先どこ行ったらいいんだろう?
最終的に4号線に入ればいいってことだけ頭に入れてたんだけど、看板に4号線なんて出て来やしない。
地図には書いてなかった(あるのは知ってた)環状線に入ったらしい。
ふと前の車を見ると白い1ボックスバン。そして輝く

宮崎ナンバー

おおお! きっとこいつなら大阪南港に向かうに違いない。追跡したれ。

さっくり見失った

気を抜いた隙にどっかで降りちまったらしい。ところでなんか南に行き過ぎてやしませんかー?
eTrexの画面では5kmくらい西に南港のポイントを見ながら真直ぐ南下中。
うーむ、わしの理解してる大阪の構造ではこのまま真直ぐ行っても湾岸にはたどり着けないのは自明。どっかで降りて下道でいかなくっちゃなあ。

そしたら出た。

玉出 大阪南港

おお、ここで降りればいいらしい。玉出、タマデ、タマデー、昔VOWにそんな情けない名の馬が出てたがなタマデー。ほんとはどう読むんだ玉出。
降りてからは看板通りに進むだけ。実は1回右折するだけであとは直進。どんどん街から離れ、閑散とした港の雰囲気になっていく。
なんだかんだでほぼ最短で来たんじゃないかなすばらしいいえー。

突き当りがもう大阪南港フェリーターミナルだけど、宮崎行きは確かかもめフェリーターミナルとかいうところから出るはず。
看板通りにかもめFT目指して曲がっていく。記憶している地図の構造と同じだけど、宮崎の文字が出てこないのでやや不安。本当にかもめFTでいいんだろうか。8つくらいフェリーポートがあるみたいでわけわかんねえっす。

かもめ大橋渡り、かもめFTに近づくと、見覚えのあるマークの煙突が見えた。

マリンエクスプレスだ!

あの船だよ。宮崎の港で見た奴だ。
やりました。無事到着。宮崎行きはここでええんすかー?


船がお待ちかね。


なんだかんだで17:30過ぎ。結構いっぱいいっぱいだったな。
だいたいここまでで、走行はほぼ終わったようなもん。ここまでの距離は1376mile(2214km)。オドメーターも25000mile(40000km)を越えてた。

早速乗船手続き。予約番号を告げて、あいらぶ宮崎倶楽部の会員証のコピーを渡して2.5割引ゲット。(人だけ)
あれ?3割引じゃなかったっけ。

その後は乗船まで結構ヒマ。乗船は19:00頃らしい。
街が近ければなー。古本屋探して夜のお供にバリバリ伝説を調達するところなんだが。多分十分往復できるくらいの時間はあるけどイマイチ自信ない。街の構造わかんないし、第一今更面倒くさいし。

そういえば昼飯くってなかったんだった。
ターミナル内でライスカレー食った。量も多くて無難な味。うまかった。これで船内で高い飯食わんで済むだろ。

となりの志布志行きが先に出港。こっちの方が船がでかいね。志布志は宮崎と鹿児島の県境の鹿児島側あたりの港。こっちの船に乗ればさらに鹿児島まで通れたなあなんてアホなこと考えたけど、明日休みにできるの決まったのが直前だったし、志布志行きは割引効かないし、できるわけなかったんだけどね。


こっちは宮崎行き。
暗くてもブレさせなければスローシンクロでここまで撮れる。

船内に持って上がる荷物を片方のパニアに集めたり、乗船の準備をしていたら、ふと隣のバイクに目が留まった。
やたら小柄に見えるがこれはGSF。スイングアームにステッカーが。

GSF-ML

おおおおお!
この人はもしやyukitaが言ってた宮崎から竜洋に行かれた人ではないか。そうに違いない。

「gsf-mlの方ですか?」

動揺して間抜けな質問してしまった。それは見ればわかることだろー。こういうときは、「竜洋行かれたんですか?」とか裏を突かねばいかんのに。
ところでやっぱり噂の人だー。奇跡だすばらし。いや、考えてみれば当然ここで遭うはずなんだよね。竜洋なんか行ったらこれで帰るしかないんだから。

事情を説明して意気投合。物静かな人だけど、筋金入りのツーリンガーには違いない。
それにしても綺麗にしてるなあこのGSF。証拠写真を撮り合う。先にデジカメ出された時には負けたと思った。なにがだ。


西郷さんです。

間もなく乗船の指示。乗り込んだバイクは5台くらいかな。
先にジャケットもパニアに入れ、メットもホルダーに着けてあったので、片方のパニアだけ持って手際よく乗船。
まず2等に行った。西郷さんはここで場所を確保。わしは寝台を取っていたのであとで来ますと言い残して船室を探す。
一番奥に近い部屋の窓側だった。窓側は揺れが一番でかいなあ。
でも窓際ならeTrexの
床を作って着替えたところで、船内放送。

風呂は22:00までです

うーむ、入りそびれるのもヤだし、混む前に入っておくかな。
風呂は思ったより狭い。大浴場の下限くらいを想像してたけど、浴場の上限くらいだった。汗を流すには十分。

風呂から上がって、ビール買って西郷さんとこへ行く。いない。
飯食いにいったのか、行き違いで風呂に行ったのか。

とりあえず部屋に戻って暑いうちにビール飲んじゃえ。でもビールぬるいよ。ちゃんと冷やしておいて欲しいな。
とか考えながら飲んでるうちに寝てしまった。

ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org