松山2日目

今日は日曜日なのだがyasは仕事が忙しいらしい。
Jerome氏用のヘルメットはyasから借りたままにして、わし1人で案内することになった。案内て言うのか?初めて行くところだし。単に一緒に行っただけか。

朝飯を喰いながら、Jerome氏と語ってた。昨日短い区間を乗せた時の感触から、ニーグリップをもっとしっかりしてくれと頼んでみた。彼には、最初意味がわかんなかったみたいだ。まさかわしがちょっと乗せただけでそんなことを指摘すると思ってなかったんだろう。
少々やりとりした後、そうすればより安定して安全であるということを納得してもらえたみたい。よかった。



今治へ

しまなみ海道の橋を見に行くことを予定していて、yasや昨日道後温泉で出会ったオッサンには(ねずみ取り等の観点から)海沿いの道を奨められていたんだが、Jerome氏は山の風景やワインディングの方が好きそう。一応、海の道と山の道どっちが良いかと聞いてみたら案の定「山」と答えた。了解。山の道を行きましょう。

信号待ちとかでちょこちょこ話しながら進む。黒い猫がおって、彼が「neko」と言うので(猫飼ってるらしい)、「シャノワール」って言ったら、「フランス語喋れるの?」だって。この単語しか知りませんですよ。でもこんなやりとりで結構打ち解けるもんだね。

R317で奥道後を越えて今治へ。道は流れているけどかなり交通量は多くてペースが上がらない。これなら捕まることもないね。

来島海峡大橋を望む糸山公園辺りをetrexにインプットして走るが、最後に波止浜辺りで迷ったけどなんとか辿り着いた。うをーすげえ橋でけえ。



しまなみ海道

展望台から橋を眺めた後、自転車を借りて橋を渡ってみることにした。
駐車場がいっぱいで、路駐していると彼は「ここに駐めて大丈夫か?警察来ないか?」と心配している。彼はフランスでは駐車料金取りの仕事をしているんだそうだ。
「だいじょうぶ。駐めちゃダメっていう標識無いし、だからみんな駐めてるよ。」というと安心した様子。

自転車乗るのも5年ぶりとからしい。普段はどこ行くにも徒歩数分という小さな街で暮らしているそうで、yasやわしが毎日自転車で何kmもの距離を通勤していることも珍しく感じるみたい。
実際、彼は自転車乗るのヘタだった^^; 折角ギヤ付いてるので使い方を教えたけど結局使いこなせなかった。教え方まずかったかな?

バイクに乗ってるとあまり話せないけど自転車だと結構会話ができる。今日は結構話せたな。日本人と一緒にいると合間合間に日本語喋っちゃうので頭が切り替わらないけど、ずっと英語で喋ってるので暫くすると頭の中身が丸ごと英語に切り替わってくれる。
たまに店の人と日本語で話さなきゃならんときに「オーイエー」とか言っちゃって恥ずかしいくらい。

genteiのみんなのページをよく見ているようなので、yukitaはどんな奴だ?loonyは?yuuji(ユウイになっちゃう)は?hiyokko(イヨコになっちゃう)は?inagakiは?sunaは?といろいろ聞かれた。みんなseriousでgentleだよ。でもバイクに乗るとbecomes crazyだよ。とか、適当に説明した。基本的にみんなそこはかとなくキチガイということになったのでそこんとこよろしく。納得してたよ。



爽快


「夏みたいだ」と言いながら、「暑かったら脱げば?」と言っても革ジャンを脱がなかった彼が印象的。というか少々意味不明。


いちいち高いよ

自分だけだと余り気にしないけど、海外からの客を案内してると、何するにも金がかかることや、食事とかいちいち高いことがとても気になる。
実際Jerome氏も食事の高さ(しかも量少ないの)には閉口してたみたいだし、自転車で橋渡るのに片道200円もとられるのにはオカンムリだった。どんなすごいところでも、相応の値段とサービスじゃないと自信を持って案内できないよね。浦安ネズミ園なんかはベラボーに高いけど相応の内容とサービスがあるからちゃんと客が来るんだよね。

理由もなく奢るのもかえって失礼なので何もしなかったけど、何かにつけて彼の財布を開けさせる度になんか恥ずかしい思いをしたよ。

おおしまで昼飯を食った。鯛茶漬けなんだけど、ドンブリ持って掻き込めと喰い方教えてみた。欧米的には器を持つのはNGだろうけど、日本では器置いたまま口を近づけて喰うのは犬みたいでよろしくないことなんだよと。
そしたら、なんと彼がお礼だと言ってメシ奢ってくれてしまった。こんな具の少ない鯛茶漬け一杯1000円をだぜ。ほんとに恥ずかしいや。
帰りの橋代はわしが払ったけど、なんか本当に申し訳ないなあ。

まあ景色とかはいろいろ満足してくれたみたいなんで良かった。


ぐりぐり

夕方から雨みたいなので、15:00にはホテルに戻りたい。しかし、9:00にホテルを出発して、メシ喰い終わって13:00。普通に折り返したんでは15:00は無理かな?まいっか。
帰りは海沿いのR196を行ってみた。

北条バイパスから、さらに山越えの県道20号を抜けて松山市内に抜けてみた。地図上ではちょっとした修行道に見えたけど、殆ど2車線の綺麗で交通量の少ないご機嫌ワインディングだったのでぐりぐりしてあげたら大層喜んでくれた。
しっかりニーグリップしてくれたので心おきなく寝かせられましたよ。

結局15:00ちょうどにホテルに戻れた。なんとびっくり。


帰らなきゃ

フロントに預けていたパニアを受け取り、代わりにyasのヘルメットとyasへのお土産のワインを預けた。
もう一本はJerome氏にプレゼント。フランス人にワインをあげるのも如何なものかと思ったけど、とても喜んでくれた。
そしてお別れ。

予報通り長浜辺りから雨になった。メロデーラインをヌルヌルと走って17:15頃三崎に着くと、18:00発と思っていた次の便は17:30発。駆け込み乗船。

九州に渡り帰りは高速R326でなくワインディングのR10を選択。雨の夜だけどなぜかワインディングを選んでしまう気になったのは、R326の速度にミスマッチな中途半端なカーブと三重町までのR502区間が生理的に嫌いなんだな。と気付いた。
そういえば到着時間に拘束されない帰り道ではいつもR10を選んでるな。

山越えて延岡に下りてくると一気に気温が上がった。うおーやっぱり宮崎暑い。延岡近辺では雨も上がり、路面も乾いていたけど日向からまた雨。最後に新富からまた上がってきて気温がさらに一段階アップ。
宮崎あちーよ。

23:00前に帰着。あんまり疲れなかった。
二日間の走行は500mileにチョイ足らず、800km弱ってところ。明日から仕事なんかやだなあ。

おしまい。


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