大曲花火

今年も行って来ましたよ!大曲の花火大会。

大曲市は合併して大仙市になってしまいましたが、大曲の方がピンと来るのにねえ。「大曲・仙北(せんぼく)」で大仙ですよ。がっかりです。

昨年と同じ生協の弾丸バスツアーですが、昨年の経験を生かして万全の体制で挑みます。とは言え、昨年と持ち物は大差なし。

大変なのは、着いてから始まるまでの暑さ対策なんですね。そして昼花火の部が開始される頃には暑さは一段落。夜花火が佳境に入る頃には肌寒い。つまり、防寒で薄手の長袖も用意しなければなりません。
ま、準備と言ってもそのくらいなもんです。後は凍らした2Lのお茶や酎ハイなんかを発泡スチロール箱に入れて行くのと、敷物、座布団。桟敷はコンパネで、1坪のマスを6人でシェアです。知合い同士で譲り合えば足も伸ばせますが、知らない人と一緒なら膝を抱えるか、小さく胡坐または正座が精々の広さです。でもそこまで窮屈ではないです。

水分取るのでトイレが心配ですが、割り切りです。トイレに行かないで済むように対策するのでなく、いかに巧くトイレを使うか。です。
9時間も会場付近に居ればどうせ1度や2度は行かなきゃなんないんですから。

会場の仮設トイレ群は大体下図のような配置になっていて、



こんな風に大行列になっているように見えるので



とりあえず覚悟を決めてその最後尾辺りに並んでしまう人が多いのですが、



実際の行列の構造はこうなのだ!



つまり、ゴリゴリと中央まで入り込んでいくと精々10人程度が並んでいるだけなので、その後ろに付けば結構余裕なのです。

両サイドに並んでしまった人は1時間経っても全然前に進まないので、そのうち列の構造の実態に気付いて離脱するか(昨年のわしがそうでした。)、諦めて遥か彼方の空いている便所を探して彷徨うのです。


さて花火です。
今年は第80回ということで、なにやら特別でもあったようです。
30社出場の競技会なので、10号(尺玉)割物2発と創造花火を各社がやります。見てると、結構技術の差があるんだろうなと思う点がありますね。
それぞれの玉が歪まずに割れる技術、同じ構造でも大きく割れる技術、燃焼速度のコントロール技術(色の変化のタイミングが揃っているかとか、仕掛けで制御した複数の玉が同時に割れるかとか)、そういうのに如実に差を感じます。
一時的には難しい色を出すとかの技術も発生しますが、そんなものはすぐ真似できるはず。四重芯だの五重芯だのも、とりあえずやればできるんでしょうけど、その完成度で上のような差が出るんでしょうね。(あくまでもわしの想像です)

あとは、やっぱりセンスなんだよなあ。
色遣い、選曲、メリハリ、空間の使い方。こういう純粋に芸術的なセンスは、これはもう、無いところはどうしようもないんだよなあ。
いくらコンピュータ使って細かく制御して打ち上げてもねえ、汚いもんは汚い。



競技の他に、合間を縫ってスポンサー付きのスターマイン(仕掛花火:上の創造花火と同じです。音楽に合わせて一連の花火群を高度な制御で打ちまくる)があります。その中でも、「大会提供」の7号80連発を含む大スターマインが何と言ってもメインイベントです。常連客はこれを見に大曲に集まるんだそうな。

その大会提供。MOVファイル106MB。死ぬ気でダウンロード
でも多分伝わりません。ファイルばかりでかくて、大した画像じゃないですし、かなり粗いし。
でも見ているうちに吸い込まれるような、重力がなくなるような、自分が花火の世界に包まれて上も下も無いような不思議な感覚になります。これはすごい。


帰りは2時半でした。ちかれた。


ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org