島原2日目

一晩休むとまたやる気も出てくるもんで、ここまで来たら雲仙岳登ってやろうって思っちゃうわけですよ。サイコーのネタじゃないですか。

昨日みたいに昼から出発じゃないので、午前中、暑くなる前に稼げるし。多分昼には登りきれるじゃろ。


ということで8:00頃出発しようとしたのですが、情けないトラブル発生。


金が無い。



え。財布にこれしか入ってない?
小銭まで入れても微妙に足りません。ビール代はいいよとまで言ってくれましたが、そうもいかないですよ。
仮にそれで有金叩いてこの場は勘弁してもらったとしても、帰りの船乗れないじゃないかぁ。

結局どこかで現金調達しないとダメなんですなあ。
この際、郵便局や銀行がなくてもパチンコ屋でもあればその近くに無人君のたぐいがあるじゃろし。
幸い郵便局もあるっぽい。まず9:00にATM開くまでは口之津を離れられないってことですな。


おかげで普通ならさらっと通り過ぎてしまう口之津を探索です。



なんか橋を渡ってみたり



無意味事業の決定版みたいな橋。ホンの入江を跨ぐだけで迂回しても手間にはならない上、橋の先には資料館みたいのと公園しかありません。
ただちょっと高いとこなんで気分は良い。
わしが渡ったことで、ドブに捨てた恐らく数千万の金のうち約300円分くらい意味を持ったよ。



それー漁だ漁だー、急げ急げー。




公園の先の防波堤のさらに先の岩場まで行ってみた。



天草下島まで5kmくらいしかないのに、うっすらとしか見えません。



やっと現金げと。



宿に戻って謝って、さあ本日も仕切り直しです。
ここまでウロウロしたので10km近く走ってしまったな。これから怒涛のヒルクライムだというのに。


9:15再出発。ひたすらR389を登り、R57とぶつかる雲仙温泉まで。表示では25kmって出てます。ただ標高差がどれだけあるものか?
最初の内は、だらだらと登ったり下ったり。折角登ったのになあ。とか思いながら下ります。15km程走り諏訪池を過ぎた辺りからひたすらの上り坂ですね。
復活したと思ってたけど、ヒザの調子が思わしくないです。登りで強く体重がかかると痛い。
これ、姿勢の問題もあるのよね。膝って、普段そんなにストロークさせて使う関節じゃないのですが、ティレル号の楽チンポジションが裏目に出てしまってます。サドルを下げているので、足があまり伸びてないんですね。逆に上死点ではかなり膝を曲げる姿勢になります。これが長距離orヒルクライムを走るには良くなかったんですな。予想以上に負担がかかってるみたい。

どっか街角のGSでも整備工場でもいいから5mmのヘキサ1本借りれればがつんと60mmくらいカチ上げて楽に走れるんですがね。チェーン周りも微妙にキコキコ言ってるし、Rのエア圧ももうちょっと欲しいし。
とか思いながら遂に最後まで何もしませんでした。いざGSとか見つけてもなんか止まるのがめんどくせー。そんな時に限ってGSがツーリンガーでごった返してて忙しそうだったりしますし。


20km地点くらいかな。割と視界の開けた農場っぽいロケーションのところにカフェの幟を見つけて入ってみました。
薄日が射すか射さないかくらいの天気ですが、ずっと登ってるので当然汗だくです。水分くらいは補給しないと命にかかわります。



なんかスペイン風のネーミング。



って、「バル?」


やっぱり地名かよ!
論所原→ろんしょばる。九州で「バル」を見たら要注意。でも「島原」=「しまばる」ではない。


市営の施設っぽい。土産物やとカフェ・レストランとキャンプ場、体験農園その他。
アイスコーヒーとアールグレイのアイスを戴きます。
コーヒーはちゃんと淹れてくれてるっぽいんだけど、まあ素人さんね。アイスにするには薄いよ。むしろタダで出てくる麦茶の方が美味いかも。お茶2杯とあわせて十分な水分を摂りました。アイスは濃厚でうまかったす。窓からヤギも見えます。
ちゃんとここで作ってる、わけないか。それっぽい施設は無いし。


さて、論所原から残り5km程。道は広いけど胸突き八丁のワインディングです。それほどでもないか。高規格道路らしく勾配もそれほどでもなく整備されて登りやすいです。
目測どおり、丁度12:00頃ついに雲仙温泉街に着きました。かるく一回り見て、さてどこの宿の風呂を借りようか?と思っていたら。



共同湯発見



これで決まりですね。100円。
ここで、洗っておいたシャツも役に立ちました。流石に風呂上りにシャツくらいは替えたいもの。
タオルもハンカチより一回りでかいだけのハンドタオルですが、十分です。チャリ旅にはコレですな。


さあ、軽くメシ喰って島原へ下りますカー。
う、地ビールレストランかなんかあるっぽい。飲んで終了してえ!!
あれお休みです。むしろ半廃業状態? お陰で飲まずに済みました。
そうこうしてる内に温泉街は終わって店も無くなりましたよ。あれ、この期に及んで喰いっぱぐれですかい?

幸い論所原のアイスのお陰でそこまで空腹ではないし、ここから下りなら島原の近くまで降りてからメシにしましょうかね。

でもなんだか上り坂が終わりません。峠は何処よ?
結局さらに1km位は上り坂でしたね。標高も高くて涼しいので、汗かかずに済みました。ちなみに標高は740mくらいらしいす。
12:49、遂に峠を越えて下りに入ります。うひょー。はえー。楽チン!

13:30。もう島原港に着いてたりします。距離にして20km。あっという間。
島原と言えば密かに素麺です。途中で流し素麺の看板とかもあったのですが、どこも営業していない風で食えませんでした。
島原港に着いたらまた熊本行きがちょうど居るじゃないですか。とりあえず乗っちまえ。
あーまた喰いっぱぐれました。

熊本港から家まで約20km。うまく道を選べばほぼ平坦なんですが、若干遠回りになります。
最後は道に迷って上熊本から一山越える羽目になりました。うー膝痛ぇ。
喰いっぱぐれのまま帰宅しても寂しいので、近所で太平燕喰って帰りました。


走行距離:昨日約60km。本日約70km。
35歳のオッサンがやることじゃないなぁ。


論所原で見たもの




これは珍しい。CBR1000Fです。
このタクトみたいなラウンドテールが好きでした。
この時代のFはカウルがサイドからずっとシームレス
につながっていて美しかったのに。



釧路ナンバーキター!


島原港で見たもの




倶知安町ナンバー!



SUZUKIの「蘭」ですよ。これだけでも十分ネタなのに。
よほど語ろうかと思ったけどなんかネクラなロシア人風だったのでやめました。


太平燕

あきつぐさん! 食べたよ!(笑)

とりあえず、今後の基準となる一番一般的で無難な奴。ということで熊本ラーメンの有名チェーン「味千拉麺」の太平燕です。

さて、その内容たるや、一言で言いますと、


「(長崎)チャンポン」の麺が春雨になっただけ



強いて言えば具に揚げ卵が入って無いとダメなんですか? 喰った感じでは別に卵は特徴にはなってないですね。
え、関東の方、「チャンポン」がどんなものかわからんですか? リンガーハットでも行ってみて下さい。


と、若干ネガっぽく見える印象ですが、味そのものはアリですよ全然。
普通にうまいです。

むしろね、あのスープにはチャンポンのぶっとくてモソモソした麺より、あの細くてツルツルの春雨が合ってるんじゃないかなあ。

ただね、当初の予想通り喰っていつまで経っても血糖値が上がって来ない。
喰った気がしないですやっぱり。
そして野菜・海鮮とリッチな具材のため、お値段も素ラーメンに比べると高い。
美味いんだけど、いつ喰うんだ?ってのが最大の悩みですな。

一方、比較対象としてあまり適切ではないかもしれないけど盛岡冷麺。
こいつも腹持ちが悪いんですよ。喰っても2時間で腹ペコに陥ります。
ただあの甘くて酸辛なスープのサッパリ感とか、とりあえずは喰った気になる感とかは、サイドメニューによし、軽い食事によし、呑んだ後の〆によしって感じですなあ。


そんなわけで何となく始まった太平燕探訪の旅。
こいつは単なる「グルメ旅」でなく、「何時如何にして喰うか」という哲学思想の悟りを求める旅になりそうです。なんて大袈裟な


ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org