伝説の出勤

レッカー車で出勤しますた。


今日は祭日なので稼働日です。
今週は早番です。今週は台風13号の影響で雨なのでずっと車で通勤することのなるでしょう、か。

朝4:30、家を出て月極の2号に乗り、やや始動困難でしばらくかかってようやく発進。
先日燃料ホース交換してからのややぼこつく症状が今日も出ています。
止まるとストールするのでできるだけ煽り気味で走りますが、これまでは回転上げれば比較的調子よかったのが今日はなんだかむしろ高回転の方がバラつきます。1気筒死んでるような感じ、でも等間隔な振動じゃない。単に火が入ってないんだろうな。
ちょっとここんとこ燃費悪いような気がするのも気になるところ。

職場まであと2kmくらい?のところの交差点でストールし、ついに始動できなくなりました。ううう、またかよ。

朝早いので他車へ迷惑はあまりかけずに済みましたが、真っ暗だし雨だし、早朝5時とかじゃあ店にhelp電話もできないし、遅くとも5:30には会社に着かないといかんしなあ。
こりゃあ、自力は諦めた方が良さげ。ついでに5:30出社も断念。
丁度同僚が通りすがったので、寝坊ではないという証人にはなってもらえますな。半休ということにしてもらってJAF呼んで、真っ暗な雨の中待つこと20分くらい?JAF到着。ああ4回目。1号で3回、2号では初めてです。いつかこんな日が来るとは思っていましたが、いままで散々エンコしてよく呼ばずに済んだなってのもありますが。

それはさておき、残念ながら今回の隊員はツワモノではなかったなあ。まあロードサービスとして十分な技量はあるんですがね。
参考まで一通りこれまでの経緯と症状を伝えて見てもらいますが、具体的に確認したのはプラグコード外して予備プラグを付けて火花が飛んでることを確認しただけです。燃料来てるか確認できるか訊いたら、「ガソリン出ちゃうのでここではできません。」て。そらそうか。道端で危険な作業はやってはいけないよな、プロは。素人は平気でなんでもやるんだがな

そんなわけで敢え無くレッカーとなりました。「どこ持っていきます?」「(後の修理・整備を考えると)自宅がいいかなあ。」「ああ、あそこ道狭いですよねえ、牽引ではチョット・・・」(なぬー)

「行きつけの修理工場はどこですか」「いや職場がすぐそこなんで、そっちに持ってってください」

はなから店で直す気はないんである。いやこの手の修理を店でやると、原因が特定できないのであっちこっち弄繰り回して工賃ばかりかさみ、しかも直らないというオチになりがちですから。
しかも店持って行ったら半休じゃ済まなくなりそう。祭日だし、店が開く保証も無いし、わしも足が無いし。職場に持って行って放置して仕事した方が何かと都合がよろしいのですよ。こうみえても堅気のサラリーマンであって自由人じゃないですからね。


そんなわけで、7時には出社できました。半休の権利は貰ってるので、通常業務中にはやりづらい雑務類のやっつけに充てて、有効に利用できましたよ。
JAFもタダだし、車はすぐ直ったし(顛末は後述)、実害0じゃないですか。


んで修理

いややっぱりこういう日はブルーですよ。
どこが悪いのか、いつ解決するのか先が見えないし。
会社の駐車場じゃ、道具持ってこないと直せないし、(工場なんで中に入れば何でもあるんだけどね。あ、自動車専用工具は無いなあ。プラグレンチとかは。)
しかも今週はずっと雨ですよ。青空駐車場じゃちと厳しいなあ。合羽着てやるかあ? 木曜金曜とか、台風まっぽしじゃげな。こういう時は宮崎弁に戻ります。

とか、いろいろと今後のシミュレーションをしながら勤務時間をやり過ごし、終業後(14:00過ぎ)は小降りだったので、最低限すぐわかる部分だけでもと車載工具を開いてボンネットに首突っ込んでガチャガチャ。
火が入らないのが症状ですから、点火系か燃料系でしょう。それ以外だと重大な問題です。一応点火系はJAFによるインスペクションによりOKという仮定で、燃料系をチェックすることにします。

疑っていたのは、先日のホース交換作業によってカスでも出てラインまたはキャブが詰まった、あるいは別の箇所からの燃料漏れ。です。
下には潜れないのですが、臭い的には漏れてる感じは無いし、トランクからタンク裏に手を突っ込んでみても前回の箇所は問題なし。車両下回りは鉄パイプなのでまあOKとして、その鉄パイプはエンジンブロックに直付けされている機械式燃料ポンプの直前まで来ているので、そこからキャブまでの短いラインはボンネットから見れます。そして漏れらしき痕は無いようです。
次に、そこまでの部分の「詰まり」を見ます。フロートチャンバーを開けるとちゃんとガソリンが入ってました。こないだの燃料漏れの時はここまで来てなかったですから。
開けたままクランキングしてみると、ちゃんと燃料がダバダバ出てきます。ラインの「詰まり」もOKですね。

いよいよキャブのサクションチャンバーを開けてみます。中は綺麗なもんです。「詰まり」があるとは考えにくい。後で解ったのですが、サクションピストンを抜いて(ニードルも抜ける)上からジェットに息を吹き付けると反動でガソリンが出てくるらしいです。そうであればちゃんとジェットまで十分に燃料が供給されてることが確認できるそうです。

ふむ?
燃料もちゃんと来てて、火花も飛んでるということは、とりあえずエンジンはかかるはずだよなあ?
念のためプラグも見てみますが、4本とも一様に「真っ黒」です。ひどい燻りです。まあ仕方ないわな。そしてどこか特定のシリンダーに異常があるわけでもなさそう。

とりあえず始動じゃ。
かなり掛かり難いものの、やっぱり「とりあえずは」火は入りました。でもどこからでもストールしそうなくらいボコボコと安定しません。アクセルを踏むとパンパンバリバリとアフターファイアが酷い。回転が上がるほど酷い。
こりゃあ、キャブですねえ。一言で言うと「濃い」。でも単なるセッティングの問題じゃなさそう。

ここでようやく岩手までhelp電話です。昼間ならこれができるからイイよなあ。
明日に持ち越したら店休日で連絡がつかなくなるから雨でも今日作業したかったのはこれなんです。
宮崎に電話するという手もあるわけですが。


「サクションピストンオイル、入ってる?」



へ?

サクションピストンオイルと言うのはですね、前も書いたけどSUキャブの、可変ベンチュリが負圧で作動する際にダンパーの役目をするオイルです。こいつが無くなるとサクションピストンは速く動き過ぎてしまい、燃料をガブ飲みして火が着かなくなるわけです。
まあ、結論から言いますとそれが原因でしたよ。はい。

割と補充はしていたんですけどねぇ、ずっと調子が悪かったので誤魔化しにアクセルを煽ることが多かったんですね。急激にアクセルを開閉するとサクションピストンもガバガバ動かされて、オイルはどんどんオーバーフローして燃えてなくなっていってしまいます。そーゆーことだったんですよ。ええ。
そしてさっきチャンバー開けた時に溢したのでほとんど無くなってます。

そこへ持ってきてホース交換で潤沢に燃料が供給されるようになり、燃調も狂ってたってことなんでしょう。そもそもこれまでのセッティングは真冬の岩手で出したセッティングですからね。夏の熊本じゃ濃いんですって。

実際、サクションピストンオイルを改めて補充してみると、見事に一発始動になりましたが。やっぱりちょっとぼこつくんですよね。2000rpmくらいまではまあまあですがそれ以上はちょっとボコボコパンパンとアフターファイヤも出ます。
コレって、アレですね。←意味不明。 This is that. ずっと被ってたしプラグ真っ黒だし、暫く焼き上げないと調子出ませんよね。多分、濃いんでしょうけど、このまま家まで走ってみましょう。


少し中高速で流せる道を選んで遠回りして家に戻りました。ストールの兆候は無し。調子もだんだん良くはなったものの、やはり3000rpm以上はちょっとバラつく感じです。エンブレも効かず、回転が下がりにくい。ツキが悪くもっさい。濃いです。
とりあえず止まる心配はなさそうなので、続きは明日にしようっと。



ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org