出国

いよいよ出国の日が来た。
両親が一番大袈裟である。仕方ないよな。以前姉貴が渡米した時よりずっと大袈 裟な気がする。それも仕方ない。いろいろ思い当るところもある。
SSKさんまで早朝から駆け付けてくれて、まあ薄々自分でも感じるところだけど 移民。に行くような感じだね。

これまでの出張と違ってハイヤーのお迎えが来ないので、姉貴夫婦がAE92で成田 まで送ってくれた。有難いことです。
5人乗車の92だとRのホイルハウスにタイヤが擦る。

成田では電話も借りないし、両替も先に済ませているので一昨日送っておいた荷 物を受け取るだけで手間が無い。楽ちん。
時間までファミレスでのんびり。まだ朝だが、咄嗟にビールをオーダーし、本日 終了〜


機内

挨拶来なかった。ありゃあ一体何なんだろうね。

本を読もうかと思っていたのだけど、シャンパンがばがば飲んで飯食って、眠い。 一度寝て起きるとその後はそう眠れるもんではないので、先に寝てしまおう。と 思いながら、寝る前に映画2本半見てしまったのだった。

12時間のフライトで、着陸前に飯が食えるのが2時間前まで。その頃になるとCA も慌しくなってくるので4時間前くらいには飯を食いたい。そうすると、映画3本 見終わってから寝ると起きるのが遅れて喰いっぱぐれる恐れがある。先に寝とこ う、ってんで2本半。
お約束の「お医者様はいらっしゃいませんでしょうか?」アナウンスで機内明る くなってしまったりしてあんまり眠れなかった。起きてから飯食いながら1本半。
結局映画4本見て、本は読まず。
あ、着陸態勢に入って何も見れなくなってからチョットだけ読んだのだ。



シベリアの荒涼とした大地。
生体反 応なしw てか、正直ゾッとする。



フランクフルト

22度もあるんだと。上着着ているとかなり暑い。
向かい風の影響で到着は30分ほどDelay。でも何も問題ない。
相変わらず入国審査は楽。ちょっと混むけど。

長い通路を延々と歩いたり、エレベーターに何回か乗ったりしなければならない けどNH→LHの乗り継ぎは解りやすくて楽です。

乗継前にもういちど手荷物検査がある。成田の免税店で酒とか買ってしまうと、 ここで没収されてしまうという話を聞いていた。ので、この検査が終わった後の ロビーの免税店で今後自分で飲もうと思っているJohnnyWalkerを買った。免税点 なのに高ぇなと思ったら、瓶がでかい。全部1Lて書いてあるよ。。そんなでかい の要らないのにな。
でも買う。おや、4月限定で黒より緑が安い。では緑(15年)を買いましょう。 むふふ。

あとは、検査で荷物が1個出てこないなと思ったら、脇のデスクでおばちゃんが わしのカバン持って待ってた。

「ライター入ってる?」
「多分1個あるよ。」

おばちゃん火をつけようとする。

「油入ってないよ。」
「それはいいね!」

なにがいいのかわからんが、両手サムアップで歓迎してくれた。隣の兄ちゃんま でサムアップ。


ジュネーブ到着

荷物が多いので、カートを使おうとしたら、コインを入れないと鎖が離れないや つだった。小銭なんか持ってないよ。10円玉で代用できないかな。できねーや。 ちぇっ。
両替機みたいのがあった。じゃなくて、コイン販売機だな。カードしか受け付け ないらしい。2フランキャッシングになるの?と思ったら、プラスチックのコイ ンもどきが出て来た。確かにこれでカートは使えるのだが・・、こりゃひどい商 売だよ、両替にしてくれよ。orz

んで、ゴロゴロと大荷物を押してEXITを出ようとしたら係官に止められた。

「その箱の中身はなんだ?」

スーツケースの他に、段ボール一箱あったので、怪しかったぽい。

「服と、本だよ。」
「今日は、どこへ行くんだ?」
「自分のアパートだけど」
「どこから来た?」
「東京から。」
「パスポート見せて」
「はいよ」
「ジュネーブに住んでいるのか?」
「今日引っ越してきたんだよ」

「Welcome to Geneva!」

あっさり放免。
箱開けようか?ってのもアリだったけど、開けたら最初に出てくるのは実は枕だっ たのだ。あとで箱開けて気づいたんだけど。


タクシーに乗る。
「る、でら、がべる。」
通じやしない。ガベル通りだよ、アカシヤ通りから生えてる。
「カルージュか?」
「そうだったかな?よくわからんよ。」
「ラプライユ?」
「そうだな確かラプライユのそばだった」
「分かった、ラガベール!」
冠詞は続けて言わないと余計わからないっポイ。
無事にタクシー走り出す。

「ごめん、ラガベールじゃなかった。」
「何?」
「その隣の、フランソワメニエ通りの方。」
「フランソワメニエ?知らねえな。シャンペルか?」
「シャンペルじゃないよ。」
身振りで、アカシヤ通りから直行してガベル通りとフランソワメニエ通りが並ん でることを説明。
「わかったわかった。」
無事到着。

「ここでちょっと待っててくれ。ちょっとモノをピックアップするんだ。そした ら次にプランタポレへ行ってくれ」
これは地図を見せたので、大体すんなり行ってくれた。
んで73フラン。(6500円くらい)
高けえ。


仮ずまい

契約したアパートは中旬以降まで使えないので、それまでとりあえずカンパニー アパート(出張者や単身者向けの借り上げアパート)を使わせてもらえることに なってた。

建物の入口前で大荷物を積んで、途方に暮れる。
「鍵かかってんじゃん」
でも貰った紙に書いてあった何ぞを打ち込んだら開いた。これ鍵の番号だったの か。
3Fというが、日本と違いGF、1F、2F、3F・・と数えるので日本なら4Fです。
ガタガタと登って、部屋を見つけた。鍵束を出してガチャガチャやるが、これま た開かない。
ドアノブは扉のど真ん中に付いていて、クルクル回ってしまう。ノブは押すだけ のものだというのはよいが、残りの鍵二つ。どっちが開いていてどっちが閉まっ てるのかもよくわからん。しばらく悪戦苦闘。その内怪しがって他の住人出てく るんじゃないのか?

開いた。内側から構造を確認したら、上側の近代的なキーは2回転回さないと いけないらしい

ようやく中に入った。
1BR(ベッドルーム)と聞いていたので、日本の1DKくらいを想像していたが、十 分広いよ。1LDK。しかし今まで住んでた葛西のマンションより既に広いと思う。
家具付きなので、いきなりでも寝るには困らないが、唯一盲点は、トイレットペー パーが無かった。
しかもここのトイレ、ドア閉まんないじゃん。
広くて豪華っぽいが、所詮は築100年くらいの古い物件である。

ここには2週間しか居ない予定だけど、多少はモノも揃えないといけないな。
買い過ぎると引越が大変になるし。



ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org