ローザンヌまで行ってみた

ただ単に電車や船に乗ってみたかっただけという理由で行ってみました。

まずはコルナバン駅の時刻表(コンコースの自販機の横なんかにところどころ貼 り出してある)で乗る電車の番線と、時刻を確認。

とりあえずホームに上がって、自販機でローザンヌまでの2等片道切符を買い、 「ローザンヌ市内交通込」というのも付けてみました。27CHF。カード払い。

ホーム上の「次の発車表示」に、範囲Aの途中までが1等で、そこからBの終わり までが2等と書いてある。A,Bというのはn号車とは違ってもっと広い範囲を示し ているようだけど、表示が吊ってあるのでわかりました。

乗車。発車してほどなく車掌が検札に来ました。問題なくパス。
列車はIR(インターリージョン?)という一応特急的なやつでしょうか。ルツェ ルンまで行くようです。ローザンヌは最初の停車駅。
車窓からは、いくつものローカル駅を通過するのが見えます。もっとローカル電 車に乗ってみたいけど、時刻も路線図も何もないので乗り方がわかりません。

140kmhで列車は走り、30分少々でローザンヌに着きました。値段の割にありがた みが無い。でも特急の一駅65kmならこんなもんですかね。2等でも乗り心地はす こぶる良いです。



ローザンヌ駅



ローザンヌは神戸の様な街で、湖岸からずーっと斜面を登るように広がっていま す。列車の駅は湖岸からもそう遠くない中腹にあって、メトロで3駅でした。
市内交通の切符は付けてあるのですが、別に買ったらどうなのかな?と思って駅 前のバス券等の自販機を見たらなんか3CHFしかしない。
付けた市内切符がどの範囲なのかわかりませんが、付けなきゃよかった。んだと 思います。

この時点ではまだ帰り道はノープラン。
ローザンヌに見るべきものがありそうなら、街をゆっくり探索して帰りも電車で。 そうでもなければ港から船でのんびり帰るみたいなことを考えていました。
ジュネーブまで戻る船は13:40発であまり時間は無いので、とりあえずメトロに 乗ってウシーの港に出ます。
地下鉄といっても、溝掘って底走っていて蓋の上が地上みたいな浅さです。地上 から階段一階分降りたらいきなりホームでびびりました。

しかも



冗談じゃなく、この勾配



ケーブルカーかと思いましたよ。写真だとこんなもんですが、実際に立つと結構 な傾きに感じます。電車で走れるのコレ?
そしてこの勾配がずっとウシーまで続くのでした。


ローザンヌには、オリンピックの何かとかあるらしい。
それ以外は下調べ一切無し。
自動的に観光モードになれる様な街ではなさそうだし、そもそもそんな気分でも ないので、船でちゃっちゃと帰ることにします。
天気も悪いし。



対岸のエビアンは多分土砂降り



船の時刻表がまた解りにくいのです。丁度来週末から夏ダイヤに変わるところで、 貼ってあるのは今のダイヤですが、冊子で並んでいるのはもう来週のやつです。
貼ってあるやつだけ見ても、本当に運航しているのかどうか怪しい。
値段も分からないですし。

窓口で聞いたら41.8CHFとな。たけー。電車の倍。かかる時間は6倍。
でもここで乗らなかったら一生乗らない気がするので頑張って払います。
ちなみに、デミタリフ(何でも半額の年間パス)持っていれば電車も合わせて 30CHFくらい安く済むのだけど、こういう旅を5〜6回しないとデミタリフの元が 取れないし、多分もう電車の旅をする機会すら無いので、定価で良いのです。
窓口のおっちゃんが「4番乗場」って教えてくれました。



想像より随分小さい船です



対岸のフランスの街も経由するので、一応国際交通機関なんですなあ。スイスと フランスの旗が付いてます。運航するCGNはスイスの会社?機関?のようなので 船籍はスイスになるのでしょう。
港には一丁前に税関もあります。



さらばローザンヌ



最初の停泊地Thonon(トノン?)まで1時間。その次のYvoire(イボワールとで も読む?)でビックリするほど人が乗ってきて、満員にほど近い状況になってし まいました。天気も晴れ上がってきて、晴れるとほんとにこっちの人々って日向 が好きなんですねえ。我も我もとデッキに出ていきます。雨上がりなのでデッキ の椅子は濡れていますが、なんとか拭き上げてみんな座ってます。

わしの頭の後ろにはTVがあり、最初デンパが悪いらしく灯いていなかったのです が、わしの向いに座った御婦人方がTV見たいらしく、船員が何かしたら映りまし た。
みんなわしの方に注目。
想像以上にみんなTV見たそう。何で?

非常に居心地の悪い席になってしまったので(実際TVの邪魔になってたし)、別 の席に移ります。

番組の中身はテニスらしい。
へーそんなにテニスってメジャーなんですねこっちでは。

と思って、それとはなくわしも見ている内に事の真相がわかりました。


全仏オープン決勝



ナダル対フェデラーということは割とすぐ分かったのですが、フェデラーってス イス人なんですね。しかもこの好カードでこの注目ってことはビッグタイトルの 決勝ってことだよなあ。日曜日だし。
その内エッフェル塔が映るシーンが出てここまで状況が解ったわけです。

でも最初にTV灯けろってやってたオバチャン達英語喋ってたがな。スイス人?

そんなこんなで17:00過ぎに帰宅。
悪くも無かったけど、単なる目的達成というだけで特別面白くも無かったな。
そもそもあまり出掛ける気分な日でも無かったのだ。



ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org