Santorini Island

夏休みですよバカンスですよ。

今年はエーゲ海に浮かぶギリシャのサントリーニ島に行きますよ。
サントリーニ島どこだって? わしもよう知りません。偶に同僚から噂で聞いて いただけで、US行く前に「そろそろ取っとかないと予約取れなくなる」って慌て て適当に押さえたのがここだったわけで。別にこれといった思い入れもなんもあ りません。単にわし自身が「キリキリ観光とかなんもせんでボーとできるとこに 行きたい」って思っただけで。


ジュネーブから直行便は週1便。水曜日のみです。ミコノス島、サントリーニ島 を経由してジュネーブに戻る三角飛びです。

空港までホテルの人に迎えに来てもらってホテルへ着いたのが16:00頃。まだま だ日はあるし、何しろくそ暑い。

めんどくさいので8日分まとめて書くす。


サントリーニ島はここだ!

大きな地図で見る


Thira(フィラ)の南端にカルフールが ある



日曜は休み。



部屋を出たら目の前がプール。



毎日プール&昼寝。
プールサイドでゴロゴロするのも良いけど、エアコンの効いた部屋ですぐ寝れる のもまた良いのである。



毎日客船が入港。



Thiraだけでなく外輪山の内側の街はみな崖の上なので、眺望はよろしい。



ゴンドラでThiraの街から旧港へ下りま す。


ゴンドラは大人一人片道4EURO。レシートはくれるが券は無い。
レシート見てもギリシャ文字なんでさっぱりわからんのだけど。

遊覧船のたぐいがどんどん入出港していたけど、予定が立たない・中途半端な大 きさで酔いそうなので乗らず、港のカフェでビール飲んでまったり。

帰りはオッサンが「ろば!」って日本語で呼込みしていたのでロバに乗って街ま で戻ってみた。

「5ユーロ!」
「皆でか?」
「そんなわけないだろ!皆で15ユーロでどうだ」
「(ゴンドラなら8ユーロだよな)12でどうだ?」
「だめ。」
「しょうがねーな、15でいいよ」

どうせ乗ってみたかったので15で乗る。
娘を前に乗せてわしはベビーカー担いで乗る。
おっさん手綱を離して「それいけ」って!?

無人ロバかよ!


ロバ勝手に歩き出す。途中で日蔭とかで休みやがる。
近くでギリシャ語か、ロバを追い立てる掛け声か聞こえる。
適当にマネして追い立ててみる。

「ヴェーラ!!」


ロバ歩く。


で、街に着く前に空ロバ渋滞の最後尾に着いて下ろされてしまった。
ロバの尻の隙間を「蹴られねえだろうな」と冷や冷やしながら娘とベビーカー担 いで登る。結構な距離+高さ。汗だくヘロヘロになってようやく街に到着。
なんか釈然としないが、ロバに乗れたこと自体は楽しい。

で、ホテルに戻って座ったらケツが痛い。ケツの皮がベロベロに擦り剥けてた。 (蒙古斑の辺り)
鐙が足を突っ張れるほど低くなかったので、片手で鞍の前を掴んだだけでケツで バランスとってたのでケツに負担がかかり過ぎたらしい。前に娘がのってるので 後ろに押し付けるような感じだったし、ベビーカー担いでたし。



晩飯帰りの道



ホテルは朝飯しか出ない。昼は部屋かプールサイドでカルフールで買ってきたフ ルーツやら何やらを喰って、夜は街まで飯食いに出かける毎日。

ホテルにもいろいろあるんだろうけど、いわゆる会社経営のリゾートホテルちっ くなのはほぼ皆無のよう。ほとんどが20部屋以下の家族経営ホテル?民宿という よりはちゃんとしてる。
キッチン付のコンドミニアム的なのも多いっポイ。スーパーがあるので、現地で 足が確保できるならそういうので安く泊まるのもアリかもしれない。

島ではレンタカーはもちろん、写真にも写ってるバギーのレンタルがメジャーで 観光客がみな水着のままノーヘル2ケツで乗り回している。レンタルバイク・ス クーターも多い。
明らかに島のじゃねーだろっていう高級バイクも見かけるけどそういうのはフェ リーで本土から渡って来てるんじゃないかと想像。



車借りてみた



5日目。流石に徒歩圏ではネタが尽きて、車借りてみた。
フロントに言えばすぐに手配してくれて、ホテルまで車が届きます。もっといい 加減かと思ったら、ちゃんと免許の確認とか、カード払いとか(台紙にペンの背 でゴシゴシ石刷り)、燃料計のチェックとか、外観チェックもする。
わしの免許はスイスのなんで、国際免許証(スイス発行:ジュネーブ条約じゃな くてウィーン条約批准国で有効。ちなみに日本のはジュネーブ条約です)は必要 なくて、そのままでOK。らくちん。
燃料はEスレスレで貸与されたので、「10ユーロ分も入れて、またこんくらいで 返してくれたらいいよ」って。
外観は、「大きなダメージは無いよ。小キズは気にしない。」とのこと。
保険は最低限のが込みで、24時間で40ユーロです。
クルマはヒュンダイのちっちゃいの。たぶん1Lくらいだけど軽に毛が生えた程度。 でもこの島では丁度いい。道も狭いし。

「マニュアル車だいじょうぶだよね?」て。はい大丈夫。MT/AT、右左ハンドル なんでもokですよん。ただ、密かに左ハンドルMTは初です。ちょっとだけ慣れる まで一生懸命左手でドアを撫でてました。

GSのシステムがまたユニークで、「10ユーロ分」とか、金額指定のニコニコ現金 決済が基本です。小さい島なのでレンタカー満タンにすると絶対余ります。なの で5ユーロとか10ユーロとかで、お釣り無しで会計するんですなあ。セルフじゃ ないので、リッド引いて「10」て言って、すぐに入れ終わって金渡してさいなら。 F1のピットストップ並に早い。

結果的に車は1日延長したし、多分他の人より激しく走り回ったので25ユーロ分 使いましたが。
坂道ばっかりなのでこんな車でも燃費悪そう。感覚的に10km/L走ってない。

もう一点。この車でよかったの。ポンコツマニュアルだけどエアコンはついてた。
街を行く小型欧州車が軒並み窓全開で走っているが、そもそもこの島は暑い。
日差しを遮れば気温は30℃程度なんでまだイケそうですが、暑くて走るのいやに なっちゃうんじゃあ元も子もないのでエアコンで快適でした。
バギーやスクーターじゃいよいよ暑そうで。とてもあれで島縦断とかは厳しいで しょ。(結構それっぽいのもいるけど)

他の人よりガソリン使ったのは、エアコンで燃費悪いのと、快適なんで余計走れ たってのもありそうかな。



島の南の、Ancient Thiraという遺跡の 山からの眺望



そうとう大昔の遺跡らしい。んで、この島が火山で大爆発して、真ん中がカルデ ラで海になってしまって、外輪山の一部と真ん中がちょびっとだけ残ったという 島。そん時に壊滅した古代文明の遺跡。らしそう。
イイトコまで車で登れるが、そこから更に歩いて登って、多分金払ってさらに登 らないと遺跡そのものにたどり着けません。
車で行けるところまで行って周りを眺めておしまい。

狭い急なカクカクギザギザ道を登るのだけど、てっぺんで初老の婦人に声かけら れた。
「バイク(2ケツ)で来たんだけど怖くて。下まで乗せてくんない?」
狭いですけど、構いませんよ。
旦那らしいオッサンはレンタルスクーターらしいので先に降りてしまった。
ご婦人、英語もそんなに流暢じゃないと思ったらパリから来たフランス人でした。
お約束で「京都に行ったことありマス」って。わしらも去年パリ行ったよー。
「サンキューソーマッチ」
「ジュブザンプリ。(どういたしまして)」



雪山のようにも見えるけど、対岸の崖の 上の白い街Oia(後述)



南西の果てまでとりあえず行ってみたけど下しらべ情報ににも何も載ってないエ リア。実際何もない。ただ眺望は良い。(どこからでも良いのだけど)



日曜でもやってるスーパー



これはThiraの南1kmくらいかな。徒歩じゃきついなと思ったけど遠くは無い。
平日は22時まで。日曜は18時まで。



南の果ての次は、北の果てのOia(イア)



Thiraよりも小さな街ですが、雰囲気は落ち着いていて大人・リピーター向き?
写真のギザギザ道がロバの道。(徒歩もok)



遊覧船も次々到着




街の道は超せまい。左右に土産物屋・カ フェ・レストランと、路地を入るとプライベートな宿が段々畑のように。



車は街道沿いの駐車場に停めます。割と混雑していてもまったく駐める場所が無 いってことはなさそう。



白い壁に青いドーム屋根のギリシャ正教 教会



街によってはこの青白が一面に連なって、いかにもな印象。



有名?なOiaの夕日



夕日の見えるレストランなんかが人気なんだろうけど、Oiaまで来て夕日が見え ない湾内を望むレストランで晩飯食った。子連れで入りやすい店はやはり限られ ます。基本は店員が笑顔で迎えてくれないと。

でも味はまあよかった。これまでThiraで入った2軒は雰囲気は良いのに味は残念 でした。
ギリシャ・トルコとか飯は美味いということになってるけど、風変わりな郷土モ ノでも美味しくいただけるのは大人だけ。子供は正直で、ちょっと変だとぜんぜ ん食べません。

こっちの夕食時間は遅いので、我々は19:00頃から一番乗りでゆっくり食事をし、 20:00過ぎに店を出て車に戻るとちょうど夕日タイムですよ。
崖っぷちに皆群がって有難そうに夕日を拝んでるけど、そこまで良いか?
正直解せねえ。結構夕方は水平線近辺が霞んでるし。



車で宿に戻った21:00頃



日はないけどこういう絵の方が印象深くないですか。


で、一夜明け月曜日。
車は元々24時間だけ借りてたので昼過ぎには返さなければならなかったのだけど、 一日延 長して朝からもういちどOiaへ。
昨日の夕方の印象だと土産物屋もなにもThiraより洗練されていて見どころがあ りそうだったのだけど、いざまた行ってみると、午前中で余計日が暑いし、あれ、 改めて見直すほどでもない?

帰ってプールと昼寝です。

夕方、また飯食いに出発。Oiaなら飯もハズレが少ないかと思ったけど、昨日の 店はちょっと行きにくいし(車の道から多少歩くのと、店員の愛想がそこまで良 くない)、またOiaってのもちょっとつまらんので、思い切っ て南西の「何もないエリア」へ。
でも道沿いにポツポツと眺めの良さそうなレストラン(ギリシャ語で「タベルナ」) はあることはチェックしていたので、適当なところで飛び込んでみることにしま した。車で一軒レストランに飛び込むのは、車下りてから「やっぱやーめた」っ てのがしづらいので大きな賭けですが、スローダウンして店構えを吟味している 時に店主のおっちゃんがニコニコして迎える気満々そうだったので、雰囲気で決 めました。



ここだけは紹介しとこう



タベルナはどこもメニューは似通っているのですが、大概海鮮グリルがあってそ の日とれた魚が選べたりします「kg当いくら」みたいな感じで。この店では「奥 に魚を見に来ないか」と言われて、行ってみると氷漬けの箱から魚を出して見せ てくれます。「新鮮だろう?」とエラを開いて見せてくれます。
カサゴみたいなのを選んで焼いてもらいました。もちろん「揚げてくれ」とかも 頼めます。小魚ならそういうのもいいね。


店の名前はわからん。場所はここだ!

大きな地図で見る


夕日もこっちの方がいい



崖の海側に日が落ちるんじゃなくて、道路の進行方向向きだけど、下り坂なんで 見晴らしは良くちゃんと海の向こうに落ちます。(例によって多少霞んでいるの で、海面よりずいぶん上で消えますが)


火曜日。
流石に車は返したので一日ホテルでプールと昼寝。
ちょっとだけ仕事。電話会議に参加とか。ああ

夜は足が無いのでThiraの眺めの良い店に入ってみたらここは美味かった。
ただ、食べるよりは飲むのが中心の店みたいで。
いずれにしても子連れじゃなければ店選びも苦労しないし、大人限定的な店なら 味も悪くなさそうよ。(値段も上がるだろうけど)


18日水曜日。
帰る日。フライトは16:00だけど、朝からプールにも入らず荷造り。昨晩からやっ ていたけど浮き袋を畳むのも結構な手間である。
空港はロビーが狭い。免税店はあるけど、(海の)港の免税店の方が安くないか? 見間違い?(シルクカット半額) 空港の38ユーロじゃジュネーブ空港の46フラ ン と同じじゃないか。

荷物を預けるが、わしのANAプラチナのご利益でエコノミーでもプライオリティ のタグが付けられます。だからってそんなに早く出てくるわけじゃないんだ けど。

最後に、GVA着いてから子連れ大荷物でタクシー乗るのが大変なんだよ。
チャイルドシートが法律で必要なもんだから、ほとんどのタクシーが乗車拒否。
「いいよ」って言ってくれる運ちゃんでも荷物がでかくて積みきれなかったり。

そのたサントリーニメモ



まあ、もう行かないだろうけど。
おおらかでイージーな感じで、昭和40年ぽいカオス感でいいとこ。治安もまるで 心配なさそうだし。



ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org