台場にて

本日白金台に出張。白金ランチをいただく。とあるイタリアンだったのだが、その店は実はお台場にもある。
がっ、が全然ちがったのだ。お値段も白金台のほうが少々(100円くらい)お高かったんだが、セットでついてくるサラダの質がまず違う。食前酒とかいって一口ワインが付いてくるところも違う。(私は顔に出るのでジュースをもらった。)コーヒーだって、店員が「食後でよろしいですか?」とちゃんと聞いてくれて、タイミングを見計らってちゃんと持って来てくれる。台場店ではドリンクバースタイルになっており、コーヒーはポットで保温されて煮詰まってるのが置いてあるだけ。
ここまで差があるとは(泣
台場って観光地で、旅行者と、若いカップルしか来なくて、リピーターがいないので、商売人が手を抜きまくりなのだ。すでに気付いてはいたが、ここまでとは(号泣

でも黒人ウェイターを使った演出は何となくシロガネーゼ(死語?)受け狙いが見え見えでイヤラシかったけど。
チーズおろし器を持って来て、パスタにチーズをかけてくれるサービスをしてくれるんだけど、わざわざ Would you like some cheese? とか英語で聞くんだよ。どうせ日本語できるんだろうから、日本語でいいのにさ。


さて、聴講していた会は予定よりだいぶ延びて夜7時近くに終了。出張予定では直行直帰だったが、朝はいつもの始業時間より早く始まるし、夜は私の定時より遅くまでやってるし、残業代くれ〜〜!
まあしかし、講堂がめっさ寒くてひどかったけど、発表は総じて面白かったし、とても勉強になったのでよしとする。
さておき、台場で飲み会の予定があるので、なぜか直帰はできませぬ。年末にやったシンポジウムの打ち上げ(事務の女性たちの慰労会)が、社長も同席して開催されるのだ。私も、どっちかっつーと慰労される側。これは行かねば。

遅れて行った私のための席は、端っこで、社長の隣り・アメリカ人管理職の向かい、というポジションでした。いーですなんでも

これがねぇ、実に楽しかったのよ。
体調はイマイチでタダ酒味わう余裕はあまりなかったけれど、話題が硬軟取り混ぜでホントに楽しかった。

いちばん印象に残ったのは、寄付の話。

アメリカ大統領選の話も面白かったな。あれは事実上上院議員か州知事経験者しか立候補できないようになっていて、2年間かけて、こいつには大統領になられちゃ困る、という人材を全力で潰していくシステムである、という社長の見解。日本の場合、そういうネガティブな消去法的なシステムがない(と私は思っている)ので、面白いなぁ、と思った。民主主義の実践というのは実に難しい、って話だったな。

寄付の話も、民主主義ともからむんだけど、始まりは、私の斜向かいに座っていた女性の先輩が「こども(※中学1年生女子)には“寄付をする”ってことを教えてこなかったなぁ、と思って、ちょっと、シマッタなぁ、と思ってるの」と言い出したことだった。
なんでそんな話になったのかはちょっと忘れた。
日本の宗教では、日常的に寄付をする習慣はなくて、葬儀や法事のときに受けたサービスの代価として支払うもの、みたいなことになっているよね。キリスト教では、毎週日曜の礼拝のときに寄付金を入れる器が回ってきて、なんにもなくてもしっかり金を取られるシステムが完成している。税制優遇というのもあるんだろうけれど、そもそも何もなくても余裕のお金を誰かに渡すという心構えができてしまっている。

そこでアメリカ人管理職の発言。
「日本の人っていうのは、ずいぶん政府を信用してるんですね。
税金さえ払っていれば、ちゃんと社会全体にお金が行き渡ると思っている。
ぼくらなんか政府なんて信用してないし、自分で、ここにはお金が必要だと思ったら寄付をして応援する。
それもどうかとは思うんですけど。
このあいだアメリカに帰国したら、友達が、寄付のポータルサイトを準備してたんです。
寄付を受け付けているNPOとかのカタログをいっぱい載せてあって、自分がここに寄付したいと思ったところをクリックするとお金を渡せるようなやつ。
そんなサイトを運営しようと思うっていうのも…。」
彼の内心には、すべてを肯定するのも難しいんだけど、、という本音がある。アメリカのシステムのほうがいいとも、日本のシステムのほうがいいとも、そういうシステムに自然と行き着く、両文化は違うんだということをしっかり認識し、どちらがいいとは決して言わない。

ここで社長、いたく感動し、
「今、アメリカの民主主義の底力を見たね!!」

寄付サイトだけじゃなく、寄付を集めている団体そのものだって、信用していいものかどうかわからないけれど、政府だって、そんな社会の隅々まで税金として集めたお金を行き渡らせる力はない、ってわかってる。それでも、成功した実業家や芸能人が何かに寄付をするというのは、美談として語られるし、そうやってお金を使うことに抵抗はない。

まー、こんな調子で、資本主義経済から美味いワイン、国家安全保障まで語ってとても興味深かったのであった。


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