限定解除よもやま日記


以下の文章は、私が免許なしから大型自動二輪免許を取得するまでの、つらくも楽しかった日々の記録です。
これから免許取得を目指す方の一助になれば、ページ作者としてこれ以上の喜びはありません。

私が免許を取得するにあたって、以下の方々にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

Special Thanks

K.K. Moto Technica

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目次
教習1日目生まれて初めてオートバイに乗りました
教習2日目根性の一日7時間乗車
教習3日目ガス欠事件発生!仕業点検はしっかりと
教習4日目いよいよ外周走行へ
教習5日目初めてのCB750
教習6日目メリハリしっかり!
教習7日目もっと操作に慣れましょう
試験1回目緊張、緊張、緊張!
教習8日目初めてのウェット走行
試験2回目運良く初完走、でも不合格
教習9日目雨のモトテクを走り込め!
試験3回目急制動に泣く
試験4回目ついに合格!

教習1日目(快晴)

本日の訓練時間:6時間
通算の訓練時間:6時間
府中における試験回数:0回
使用車両:CB400SF(4時間)、FZX750(2時間)
転倒回数:6回(たちごけ3回、フロントロック2回、意図せぬアクセルター ンもどき1回)
怪我:なし

何しろ今日が生まれて初めてのオートバイ。緊張の中、CBでスタート... と思いきや、するわするわエンストの嵐(しかもいきなりたちごけした)。

副所長についてもらい、訓練所の隅をぐるぐると回る。「うおー曲がらない! 」教官曰く、「ハンドルが切れてないのと、ニーグリップがまだまだ。目線も近 すぎる」。曲がらなくて当たり前である。どうやら頭では解っているものの体が 怖がっているらしい。そしてこの傾向は本日の訓練終了まで尾を引いた。

休憩を挟みつつひたすらぐるぐる回っていると、8の字&スラロームのお許し が。

だが、出来ないんだなこれが。倒すわ倒すわパイロンはもうベッコベコ。リア ブレーキ&スロットル&ハンドルの一つ一つがまとまっていないらしい(それじ ゃあ全部やんか)。もはや、余裕はなくなってしまった。

そして、4時間目からいよいよ「あこがれの」750に搭乗。だが、転倒の嵐 。2時間で5回も。スラロームが鬼門であった。しかも、そのうち一回はスラロ ームの出口で曲がりきれずに、「タイヤバリアに突っ込む!」無意識のうちにフ ロントブレーキを思いっきりかけてしまったらしく、フロントロック。それだけ ならまだいいのだが、倒れた車体から離れるときにスロットルが何故か全開の状 態に...。「ぐおーん!」と世にも恐ろしい音を立ててFZX君はその場で9 0度ほど回転した。いや、怖かった。

本当によくこんなんで怪我しなかったもんだ...。

そんなこんなで、今日は転んでいるうちにあっという間に一日が過ぎてしまっ た。

よっしゃ、明日からは

「目線」
「ハンドルが切れるのを邪魔しない」
「ニーグリップ」
「一つ一つの操作を丁寧に」

といったところに気を付けよう。


教習2日目(晴一時曇り)

本日の訓練時間:7時間
通算の訓練時間:13時間
府中における試験回数:0回
使用車両:FZX750(7時間)
転倒回数:3回(直線狭路1回、波状路2回、いずれもたちごけ)
怪我:なし

課題走行の記録
スラローム:もう少しなめらかに
急制動:今のところは問題なし
直線狭路:平均10秒強、最高15秒
波状路:半クラッチに注意

本日もいい天気。オートバイには絶好の日和であった。

FZX750に搭乗。さすがに2日目ともなるとだんだん慣れてきた。まずは 1時間、みっちりとスラロームを復習。

どうやら僕はリアブレーキを引きずる癖があるらしい。ランプがつくだけらし いのだが、「試験場でやるとまずいよ」と注意を受ける。同じく、シフトもたま に2速からニュートラルにおっこったりしてしまう。足首がちゃんと曲がってい ないらしい。

そしてしばらくしてから「急制動」にはいる。緊張...。「フロントロック したらどうしよう...。」だが、むしろロックしてしまうのは引きずる癖のあ るリアブレーキ。勢い強くかかってしまうらしい。それも、インストラクターの 指導により克服。2時間ほどやったら、40キロから難なく止まれるようになった。

そして直線狭路、いわゆる一本橋。「よっこらせ、あらら、ととと...がし ゃーん!」一回目はあえなくエンストによりたちごけ。だが、これも回をこなし ていくうちに幾分慣れた。

それよりも問題は一本橋への進入。僕は低速での取り回しがまだまだへたっぴ ーなので、毎回ひやひやものである。 その次は波状路。「ぐおんぐおん... ばす!...がしゃーん!」こんなことが2回ほどあった。波状路は時間切れで 満足に練習できず。

それでは、明日に向けての課題。

「低速走行を安定させよう」
「実はとても難しい半クラッチ」
「立座姿勢」
「パニックにならない」

こんなところに気を付けよう。


教習3日目(快晴)

本日の訓練時間:7時間
通算の訓練時間:20時間
府中における試験回数:0回
使用車両:FZX750(7時間)
転倒回数:1回(エンストたちごけ)
怪我:なし

課題走行の記録
スラローム:おおむね良し、流れを作るべし
急制動:本日実施せず...
直線狭路:タイムは良し、ばらつきをなくせ、ブレーキ使うな
波状路:半クラッチに注意、ばらつきをなくせ、ブレーキ使うな

朝、練習場に着いてみるとタイガーオレンジのCBR900RRが停まっていた。間近で拝 見。やっぱり格好いい。

今日は、まず一本橋&スラローム&波状路から。まずまずといったところか。

しばらくして、クランク&微速の小回りを練習。難しい...。ちょっとでも 気を抜くと、「がっくんがっくんがっくん...ばす!」ってな感じで、エンス トしてしまうのです。もっとリアブレーキを練習せねば。

あまりに下手くそなもんだから、インストラクターに怒られるは、呆れられる はで...。しかぁし!こんなとこでつまづいていては果てしないオートバイ乗 りへの道は閉ざされてしまう!それに、きっとインストラクターだって、おいら が免許を取った後に事故を起こさないように怒ってくれているのだ!...... こうなったら努力あるのみ。人より鈍いのは時間数でカバーだ!

そして、S字。このS字で事件(?)は起こった。出口で方向を変えようと傾 けたところ...。「ぷす...がしゃーん!」ありゃりゃ、やっちゃった。よ っこらせ...(おこしている)あれ?「きしゅるるるる...」おかしいな あ。ニュートラルもでてる、キルスイッチもオン、キーもオン。あれれ、フュー エルランプがついてる。教官がやってきて、「こっち乗って。ミラーが付いてる から、転ぶなよ」とのお言葉。

どうやら丁度ガス欠だったらしい(でもこけたのは自分のミス...)。

それでは、明日に向けての課題。

「目線、もっと先を見よう」
「ブレーキ、特にリア」
「低速走行を安定させる。パイロン倒すな!」
「課題走行のライン取り。やっぱりパイロンは倒すな!」

こんなところに気を付けよう。


教習4日目(快晴)

本日の訓練時間:6時間(寝坊した)
通算の訓練時間:26時間
府中における試験回数:0回
使用車両:FZX750(6時間)
転倒回数:1回(エンストたちごけ)
怪我:なし

課題走行の記録
スラローム:流れを作るべし
急制動:慌てるな!ちゃんと止まれるんだから
直線狭路:タイムは良し、ばらつきをなくせ
波状路:半クラッチに注意、ばらつきをなくせ
坂道発進:逆行注意
クランク&S字:速度をちゃんと作れ、ライン取りにも注意

なんだか今日はあんまり見かけないバイクが来ていた。CBX750FとFJ 1100。どっちも新車みたいに綺麗だった。

さてさて、 今日は最初にコース走行に入る。コースはなんとか覚えて行った のだが、確認と方向指示がもうめちゃくちゃ。

本日一番やばかったのは急制動の1回目。確認作業に追われて、慌てた僕はつ いついフロントを「がっつん!」とかけてしまった。恐ろしい音が足下からした 。幸い転倒はしなかったが、インストラクターに怒られ、急制動だけをもう1時 間やることに。......こういうことも、たまには(?)あるさ......。

坂道発進も練習。「ぐおーん......きゅるきゅる(クラッチの滑る音) ......よっしゃいけっ!」でも、たまには逆行してしまったりする。

突然、所長に停められた。「こっちに乗り換えて」と言われ、他のFZX に搭乗。何でも、ブレーキパッドが終わりかけていたそうな。確かに「甘いブレ ーキだなぁ」とは思っていたけど、所長は何で乗ってもいないのに解ったんだ ろ?さすがだ......。

そして、午後に入ってからは「外周走行」。これがなかなか難しい。特に信号 。タイミングの取り方が......。 まあ、明日は練習所が休みだし、ゆっ くりコースを研究しようっと。

それでは、次回に向けての課題。

「メリハリ。特に加速が鈍い。せっかくの750がもったいないぞ」
「ポンピングブレーキ」
「やっぱりとっても大事な目線」
「確認と方向指示。常に先々を考えて行動」
「操作に慣れよう。オートバイは敵じゃないぞ」

前回までのことも同様に気を付けるべし。


教習5日目(晴)

本日の訓練時間:6時間
通算の訓練時間:32時間
府中における試験回数:0回
使用車両:FZX750(5時間)、CB750(1時間)
転倒回数:0回
怪我:なし

課題走行の記録
スラローム:リズムをつくる
急制動:ブレーキは最後までしっかりかける
直線狭路:ばらつきをなくせ
波状路:半クラッチに注意
坂道発進:とりあえず問題なし
クランク&S字:速度をちゃんと作れ

今週の金曜に学科試験を受けに行くことに。といっても僕が勝手にそうしよう と考えているだけだったりする...。

コース走行の部分的な箇所を復習。でも、やっぱり確認、方向指示が遅れ気味 。「もっとバイクに慣れましょう」と教官に言われる。まあ、まだバイクに乗り 始めて5日目なので、おいおい慣れる...といいんだけど。

コース走行の部分練習をひたすら繰り返す。たまに全体を通して走るが、すぐ に停められる(泣)。

...いかん、こんなことでは...。練習あるのみ。

そして、最終の6時間目。お許しが出て、乗ってみたかったCB750に搭乗。

跨った感じ、「若干視点が高いかな?」という程度だったのだが、いざ走り出 してびっくり。 「か、かるい!乗りやすい!」足つきもけして良いとは言え ないのに、何故かとても軽く感じる。間違 えて400に乗車してしまったかと思ったぐらい...。

操作系統が(スロットルとかクラッチ)軽いせいだろうか。

苦手の低速ターンも、上手くいく。「さっすが世界のホンダだなぁ。これ、欲 しくなっちゃったよ(でも金はない)」あ、余計なことを考えてたら確認が遅れ ちゃった(それじゃ意味ないやんけ)。

では、次回に向けての課題。

「ふたたび、目線」
「先々を考えて行動」
「一つ一つの動作を丁寧かつ素早く」

...こんなところに気を付けよう。


教習6日目(晴)

本日の訓練時間:4時間
通算の訓練時間:36時間
府中における試験回数:0回
使用車両:CB750(4時間)
転倒回数:1回(急停車たちごけ)
怪我:なし

課題走行の記録
スラローム:リズムをつくる。
急制動:CBのフロントはよくきくのでロックに注意
直線狭路:油断するな!
波状路:姿勢に注意
坂道発進:とりあえず問題なし
クランク&S字:ラインをしっかり、速度をちゃんと作ろう

今日、ぴかぴかのCB1300がモトテクにやってきた。「でかい...」リ アタイヤなんかほとんどナンバープレートの幅。隣に置いてあったKSRと比較 すると更にでかく見える。僕らはもちろん教官たちからも注目を浴びる。

#このあいだブレーキパッドの異変を乗らずして発見した所長はコ ースで試乗させて貰っていた。うらやましい...。

雑誌の写真で見るよりずっとまとまった、きれいな形をしていた。それだけに 空冷もどきの冷却フィンさえなければ...なんて思ってしまった。

コース走行はそろそろ仕上げの段階に。教官曰く「いい走りは出来ているから 、それを一発で出せるように」とのこと。なるほど、「一発」試験だもんね。で も、これがむずかしい。

それと、「加速できるところでは思いっきりあけろ!」と言われた。俗に言う メリハリというやつらしい。ただ、僕の場合、操作が不慣れなせいで思いっきり 加速すると他の操作が遅れてしまったりする。もうちょっと乗りこんで、さらに 慣れることが必要なようだ。

さて、今日の反省コーナー。

「操作を早め早めに」
「走行ごとのばらつきをなくそう」
「とばすところはしっかりとばす、徐行するところはしっかり徐行」
「信号機のタイミングに注意」

こんなところに次回は気を付けよう。


教習7日目(晴)

本日の訓練時間:7時間
通算の訓練時間:43時間
府中における試験回数:0回
使用車両:CB750(7時間)
転倒回数:1回(たちごけ)
怪我:なし

課題走行の記録
スラローム:リアブレーキ強すぎ
急制動:落ち着いてかけること
直線狭路:とりあえずはOK、ただし油断大敵
波状路:エンジン回転数を上げすぎない
坂道発進:方向指示機をちゃんとつけたか確認
クランク&S字:ラインをしっかり

今日は日曜日ということもあり、たくさ んの大型車がモトテクにやってきた。ならべてみると...。

X4、V-MAX1200、GSF1200、GSX-R1100、GSF750、CBR600F、 ゼファー750...などなど。これだけ並ぶとかなり壮観。

その中でも一台変わったのがいた。雑誌でも見たことがないバイクで、スズキ 「フリーウィンド650」というバイク。見た感じBMWのF650に似た感じの マシンで、コーションラベルが英語だったからたぶん逆車。3月登録の新車だっ た。

F1マシンのようなデジタルインパネが格好良かった...。

今日はひたすらコース走行。教官に「操作が雑ー!」と何遍も叱られる。

なので、とにかく「丁寧に、丁寧に、丁寧に!」と、頭の中で念じながら走っ た。そうすると、今度は「元気ないなぁ」と言われてしまう。なかなかさじ加減 が難しいところ...。

と、思案しているところに、教官のありがたーいお言葉。要約すると...、 「あのなぁ、メリハリつけるのと丁寧に走るのは結局は同じ事だぞ」言われてみ ればその通りである。それに、所詮オートバイに乗り始めてまだ1週間やそこら の僕が上手く走れるはずがない。ならば、せめて「丁寧に=上手そうに」走って みようではないか。

#試験場ではそれを試験官に採点されるのだ。

こんな感じに考え方を変えて走ってみると、なんだか調子がいい。でも、やっ ぱり方向指示が遅れちゃったりするんだな。

しかも、クラッチを握る回数が多いせいで、左手の感覚がなくなってきた。体 のどこかに余計な力が入っているのだろう。

まあいいや、明日はどうせバスがストライキだから乗れないし、ゆっくり休む としよう。

今日の反省。

「丁寧に、メリハリをつけて走ろう」
「目線、特にブレーキング時に下がり気味」
「遅れがちな方向指示」

...次回乗るときはこんなところに気をつけよう。


試験1回目

朝、ちょいと早起き。モトテクに行き、1時間だけ教習を受ける。そして、一 緒に試験を受ける人(ちなみにこの方は2回目で本日合格しました)の車に便乗 させて貰い、府中試験場へ。
「サクラがきれいだなぁ...」 なーんていっているうちに、到着。昼御飯 を済ませ、試験コースの控え室へ。僕の受験番号は205番。ただし、事前審査 があるので実際はあとのほう。そして、事前審査を受ける。目の前におかれた試 験車両は...GSF750だ...。

8の字押し回し。慣れていないもんだから、試験官に「おいおい昼飯ちゃんと 食ってきたか?」とやじられ、苦笑い。引き起こしはぼろぼろのGSX750Eを 使用。これは難なくクリア。
そして、待つ。ひたすら待たされる。1時間半ほども待っただろうか、「それ じゃ事前審査を受けた人用意して」とのお声。「じゃあ、205番の方から」

GSF750に搭乗。はじめに外周を1周させてもらえることに。さて、行く か。「かったん...うおん!」CBのつもりでスロットルをひねったら一気に 6000回転くらいまであがってしまった。クラッチがつながる前でよかった。 「何じゃこりゃ、異様に操作系統が軽いぞ」ハンドルの軽さといったら...ま るで自転車並。正直焦る。

#加速感はそれぼどでもない(あまり開けていない)のにメーターを見たらCB よりはるかに速いスピードが出ていたり(練習の外周走行で55キロまで上げ てしまった)して...とっても元気のいいマシンです。低速が細いこと(何の 前触れもなくエンストするという噂は本当だった)、ハンドルが極度に軽いこと (速度を上げていくと落ち着きます)以外は好きになれそうな感じ。

注、GSFの低速が細い、フィールが軽い、と感じたのはまだこのとき私の運転が GSFの感覚に付いていっていないせいであると思います。今振り返ると、特にあげへつらう ほどのものではないことと感じます。-1998年11月19日補足-

そして、外周を1週終えた後、発着点に戻りスタート。「ハ...ハンドルが 軽すぎだよーっ!」ふらつく。これでもかというくらい低速走行でふらつく。余 計な力がまだ抜けていないらしい。

一本橋にはいる。

「うるうる...きゅるきゅる...」おお、ええ感じやん。11.8秒。

続いてスラローム。

「ぐおん...ぐおん...ぐおん...」ちょいとタイムが出なかった。7.2秒。

波状路。

「ぐおん!...ぐおぐお...」あれ?あれ?あれ?こりゃひどい。3.6 秒。しかも波状路を過ぎて2速に入れるところでエンストをやらかす。この波状 路で一気にペースががたがたになってしまった...。

踏切、障害物1回目は、まあOK。

クランク。やっぱりハンドルが思った以上に切れ込んで行く。CBのつもりで 倒してしまい、危うく内側のパイロンに接触しそうになる。

S字。「ふらふらふらぁ...」いかん!こんなにふらついていたら、ふらつ きで大幅減点やん!と、思いつつもなんとかS字をクリア。

で、ふと横を見たら、試験官が手招きしてました...。

講評。

「ふらつくねぇー。ちょっと多いよ。でも、一本橋は良かったよ。スラローム はもうちょい速めに、ね。あと0.2秒だから。波状路は速すぎ。3.6秒じゃ 、ちょっと。あと、左大回りに注意して。どこで練習した?」
「八王子のモトテクニカです」
「モトテクか。それじゃ同じコースで練習できるわけだから、気楽に、緊張し ないで受けるようにしないと。まあ、1回目と2回目でずいぶん差が出てくるか ら、次回頑張って」

...こうして、僕の1回目の挑戦は終わりを告げたのでした。次回は受験番号201。

...え、ということはトップバッター?


教習8日目(雨のち曇り)

本日の訓練時間:4時間
通算の訓練時間:48時間
府中における試験回数:1回
使用車両:CB750(4時間)
転倒回数:0回
怪我:なし

今日、初めてウェット路面での走行を行う。まあよく滑ること。特に急制動。

でも、だんだん路面が乾いてくるにつれ、「ウェットで練習しておいて良かっ た...」と思えるようになってきた。短制動の成績が抜群に安定してきたので ある。

コース走行を繰り返すが、この時期になってもまだボロが出る。曰く「左大回 り、ふらつき、操作が荒い...」

そして、最大の欠点が露呈。

「突発事態に対処できない」

普通にコースを走っている分にはいいのだが、やれ対向車、優先判断、信号の 変わり目等々が入ってくるととたんにガタガタになる。

そういった点に気をつけて走っていると、だいぶましにはなるのだが、他がお ろそかになってしまったりするので、一瞬たりとも気が抜けない。非常に疲れる 。疲れるだけならまだいいのだが、危険でもあるので、無理はしないことにする 。

「人間の集中力なんてそう長くは持たないもんだなぁ」...と、いうことは 、明日は好条件が揃っていることになる。

トップバッターである=長く待たされることはないだろう
2回目である=余計な緊張はあまりないだろう

...そうだ、前向きに考えることにしよう。

次回に向けての反省、そして明日の試験での注意

「丁寧に、元気よく」
「何が起こっても所詮は試験、慌てないこと」
「とはいっても油断大敵、一点集中!」

...こんなところに気をつけるべし。


試験2回目

結果、完走はしたものの、不合格。

今日の試験車両もGSF750でした。乗車順が1番だったので、暖まってい ないエンジンがエンストをおこしやしないかとビビリながらスタート。

一本橋、スラローム、波状路をそつなくクリア。踏切、1回目の障害物、OK !直線に入ったところで、加速。ここでひとつ目の失敗。ついつい信号に気を取 られて加速がしょぼくなってしまった。(ミラーを発進前に調整し忘れたことに もここで気付いた)

クランク、S字、まあOK。ちょっとふらついたけど、試験官が何も言ってこ ないから次へ。
急制動。40キロまで加速、ブレーキ!停止直前に妙な振動が車体に伝わる。 「やば、後ろロックしちゃったかな?」停止後、しばし耳を澄ます。しー ん。よし、後方確認、再スタート。

坂道発進。本日最大の失敗にして致命傷はここで発生。スロットルを開けつつ クラッチミート...のはずが、クラッチを速くミートしすぎた。3500はあ った回転が一気に1500くらいまでドロップ。嫌な予感。「がったん」あー、 やってしもた。エンスト。やっぱり前触れもなく停まってしまった。必死にこら えて、エンジンをかけ直し、再発進。GSFで良かった...CBだったら、絶 対倒してた...。

「こりゃ坂を下りたところで試験中止だな」と思いつつも外周へ。あれ?何も 言われない。と、いつのまにか完走。

講評。

「加速が弱い。信号にかかわらず、しっかり加速しなさい。膝もまだ甘いぞ。 一本橋でふらつくからな。それと、坂道だな。どこで練習した?」
「八王子のモトテクです」
「モトテクか...そうか。合格まではあとちょっとだな」といいつつ、試験 官氏が再予約票を僕に手渡す。


教習9日目(雨)

本日の訓練時間:4時間
通算の訓練時間:52時間
府中における試験回数:2回
使用車両:CB750(4時間)
転倒回数:0回
怪我:なし

最近は雨の日を選んでモトテクに行くことにしている。ちょっと寒いけど、ブ レーキコントロールなんかは非常に勉強になる。

今日は小回りの再確認&コース走行。たまに左大回りをかましてしまうので。

急制動でフロントロックをやらかす。転倒はしなかったが、改めてブレーキコ ントロールの難しさを実感。

#あまり強くかけてはいなかったのだが、かけ方が急すぎたらしい。

今日はひたすらコース走行をしていたので、課題等であまり困ることはなかっ た。が、たまに一本橋で脱輪したり...こんなんで明日大丈夫なんだろうか?

それでは、次回に向けての課題。

「視線を遠くに」
「無駄な力を入れないよう努力」
「リラックス、そして丁寧に、きびきびと」


試験3回目

結果、急制動で加速不良、不合格。

ウェットだかドライだかよくわからない路面に焦ってしまいました。走行途中 で左足がつってしまったし...。おまけに散ったサクラの花びらでコースの一 部はまさにデンジャーゾーン。

#それでも合格した人はいたから僕が未熟者であるということだったりする...。

今日の顛末は以下の通りです。

スタートしてすぐに一本橋。12.5秒と、まずまず。スラローム、苦手の波 状路もOKで、よし、踏切へ向かうぞ!とギアを2速に上げたその瞬間!

「びち」

ぐあっ、左足がつった!なんとか痛みをこらえつつ、踏切、1回目の障害物を クリア。

直線では「怒濤の」中間加速を敢行。「おりゃー!すぺんさーでもどぅーはん でもかかってこいやー!」というのは大嘘。でも、自分なりには結構な急加速。

クランク、S字をクリアー。さあ、急制動に行くぞ!さっきの調子で加速。あ りゃ、50キロまでいってしまった...。速度を調整しているうちにパイロン がせまる!

「はい、外周回ってもう一回急制動やって」ありゃりゃ。

外周ではしっかり4速まで放り込む。そして、2回目の急制動。意識しすぎて 38キロぐらいで入ってしまった...。

「はい、気をつけて戻ってきて」がっくり。

講評。

「いやあ、上手く走れてるよ(ホントか?)。けっこう力強い走りはできてる 。それで何で急制動であんなことするかなー。もったいない。しっかり加速して 、ちゃんとかけなくちゃ。本当に免許ないの?取り消しとかじゃなくて?」
「いや、ほんとにないんです」
「それじゃ、結構練習したんだろう。今度は、急制動をしっかり練習しておく ように。がんばって」

褒められたんだか、けなされたんだかよくわからない...。採点シートを覗 いたら、減点は急制動の加速不良だけ。それを見たら、「ああーもったいないー !」と急に悔しくなってきた。


試験4回目

結果は......!!

顛末は以下の通り。

トップバッターでスタート。車両はGSF750で、2回目の試験のときに搭 乗した車両であった。一本橋へ向かう。左にUターン、とそのとき!

「ふらっ」

いかん!慌ててクラッチを切ってふらついてしまい、左足を一瞬ついてしまっ た。

「こりゃ、今回はもうだめだな......」

はやばやと諦める。そうしたらなんだかすっきりした。「よっしゃ、帰ってこ いともいわれんし、こうなったらやけくそじゃ!」

#案外これが良かったのかも知れない。

一本橋、10.8秒。スラロームはこれまではパイロンを引っかけるんじゃな いかと控えめにしていたのを改め、自分が出せる限りの全速力で駆け抜ける!波 状路は限界まで粘った。

直線ではフル加速!「おりゃー!のりっくでもびあっじでも、ついてこれるも んならついてきてみい!」今日はなかば本気。

急制動。1回目。「はい、外周回ってもう1回」50キロ程度まで上げ ていたので、ブレーキをかけるのが早すぎたらしい。

2回目。外周ではやっぱりフル加速、きっちり4速までぶち込む。パイロンが せまる!ブレーキ!停止線ぎりぎりで停止。成功!(あとで知ったのだが、この ときリアはロックしかけていたらしい)

「おかしいなあ、帰ってこいといわれんぞ」不思議に思いながら走っているう ちに、完走していた...。

講評。

その前に採点シートを覗く。「真っ赤っかだ......よくこれで完走でき たもんだ」次はいつが空いているかな、と考えつつ講評を聞く。

「ダメだよあんなに早くクラッチ切っちゃ。一本橋の前でふらついたでしょ。 それと、急制動。一回でちゃんと加速しないと。一番大事なところだから。それ じゃ、住所、名前、生年月日」
「へ?(どきっ!)えっと、...(以下略)です」
「メットとって。どこで練習した?」
「モトテクニカです(足もとぶるぶる)」
「何時間?」
「60時間くらい...(実際は52時間です)」
「そのわりにはへたっぴだな...まあいい、今回で合格にしておくから。」
「またモトテクで練習します!」
「(苦笑)くれぐれも事故は起こすなよ。おめでとう」
「ありがとうございました!(声が裏返ってしまった)」

......と、いうわけで、やっと合格しました。

#免許証には「大自二」のみが印字されることに。

そのあとモトテクに顔を出したら、教官の皆さんに拍手で祝福されました。

#顛末を話したら「あまりのひどさに」驚いていた。

その時になってようやく実感がわいてきた......。

#次の目標は二推の指導員資格だ!

<免許取得までの記録>

総訓練時間:52時間(免許なしよりスタート)
訓練場所:モトテクニカ(八王子市楢原町)
受験回数:4回
総費用:教習費用(3000円15時間+2500円37時間=137500 円52時間)受験費用(3700円4回=14800円)取得者講習費用(16 500円)免許交付手数料(1800円)計:170600円(交通費、食事代 などは含まず) ヘルメット、グローブ、脊椎パッド、交通費等を含めると23 万円強ぐらい。

#思ったよりけっこうかかってしまった。

総日程:訓練開始より免許交付まで31日間


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