アクシデント

20011013/充電不良(ろくえふ)



・日時(走行不能時)
2001年10月13日 午後1時頃

・場所(走行不能時)
埼玉県草加市 R298 道の駅川口あんぎょう近辺

・状況
1.前兆

 10月6日からの三連休で行われたgentei-MLツーリングに出発する前日の10月5日夜、それまでビーライドに預けてあったろくえふを引き取りに行った帰り道、デジテンの電圧計の表示から電装系の不調に気がついた。

  • 走行中の電圧が低い(12V前後)
  • 発生電力が消費電力に追いついてない(ブレーキランプを点けると12V以下に下がる)

特に11.5V以下に下がるとデジテンの警告灯が点灯するのだが、それが信号待ちで停まるたびに起こるのにまず気がついた。

はじめはしばらく預けてあったのでバッテリーが弱ってるのかと思い、そのまま高速に乗ったが、確かに電圧は上がったものの、ようやく13Vに届く程度。さらにタコメータが止まる症状も出た(これは以前にもあって接触不良気味の症状)ので、そこから一旦ビーライドに引き返して診てもらった。

充電不良の可能性ありということで、その場ではとりあえず流用の効く在庫があったレギュレータを試しに交換して様子を見ることになった。その後の帰りでは、高速を降りた時点で走行中に14V弱まで回復した。

2.経過

 翌6日より3日間gentei-MLツーリングで富山まで出かける。

  • 1日目:松本までは高速、下道で富山へ。
    →電圧は13〜14Vで問題無し。
  • 2日目:能登半島方面を軽く一回り。
    →電圧は再び徐々に低下して、最後にブレーキランプ点灯時にデジテンの警告灯が点灯する症状再発。
  • 3日目:北陸道朝日ICまで高速。下道で戸隠経由、碓氷軽井沢ICから高速。
    →電圧は12〜13V。夜間グリップヒーターを使おうとしたら電源入らず(低電圧保護機能)。デジテン警告灯点灯も時々再発。

という感じで、レギュレータ交換で完治とは行かなかったため、次は発電機の不調を疑い、再びビーライドへもっていくことにした。

3.発症

 次の週末の10月13日。gentei-MLツーリングから帰ってきたままのろくえふに乗ってビーライドへ向かうその途中。はじめの数kmは特に問題無かったのだが、やがてさらに悪い症状が現れた。

  • エンジンの回転数にかかわらず、常に12V以下。
  • ブレーキランプを点けるとデジテンの警告灯点灯。
  • 同じ傾向のまま、電圧は徐々に低下傾向。

明らかに、充電不良というか発電されていない。バッテリーだけで電力をまかなってる状態。せめてビーライドまではもって欲しいとそのまま高速に乗って先を急ぐが、

  • 電圧は高速に乗っても低下傾向のまま。
  • 高速に入る辺りから、ウィンカー点灯でもデジテン警告灯が点くようになる。
  • やがてデジテン警告灯は常時点灯に。
  • 料金所で減速のためにブレーキをかけると、電圧表示が「Low(9V以下)」になり、同時にエンジン停止。

料金所でキーOFFにしてしばらく休ませ、いまさらながらライトのコネクタを抜いてみてからキーONにすると11V台の表示が出たので、電気食いのセルは使わず押しがけで再始動して走り、三郷からR298に降りる。

その後は信号停止のたびに、エンジン停止→しばらくキーOFF→押しがけで再始動、を繰り返して進むが、それもやがて限界になり、道の駅川口あんぎょうの近くまで来たところでギブアップ。道の駅まで押して行き、ビーライドに電話して引き上げに来てもらった。

4.原因

 ビーライドで調べてもらった結果、原因は発電機ではなく、 発電機とメインハーネスを繋ぐコネクタだった。 Photo 何らかの原因で絶縁不良になり、最初は漏電、最後はショートで焼き切れたらしい。それではっきりしなかった症状の説明がつく。

 充電周りの電装ではまずレギュレータが壊れると思っていた(以前乗っていたVTZで経験した)だけに、先に配線が壊れるとは意外だった。火事にならなくて良かった。10万km超えたあたりから予想外のところまで壊れる最近のろくえふである。まるで耐久試験。

 修理内容は、配線とコネクタ修理、念のためレギュレータ交換、あげてしまったバッテリーは再充電して様子見ということで解決。発電機は問題無し。結構高いらしいので壊れてなくて幸い。

 修理後は、走行中は13〜14V台、ブレーキかけて停車中も12〜13Vと復活。電圧計は、電装の健康診断に役立つことが証明された1件だった。最後にビーライドまでもてばもっと良かったのだけど。なんというか、

富山まで往復できて、東京までもたないのは何故?(^^;)
てなかんじである。

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