GTS1000A 036仕様



 036仕様なんて、偉そうなもんじゃありません。基本的にドノーマルです。(と、1999年頃は書いたのですが・・・)

 でも、乗っている内に多少の不具合が見つかったり、自分の使い方に合わせて小変更したりすること、ありますよね。お約束ですが、そういうのをここでは書きます。機種依存性のあるもの、ないものありますけど、皆さんのバイクライフの参考になれば幸いです。
 というノリで始めたけど、7年50000kmも付き合ってるとそれなりにイッちゃうもんですねぇ。ウルサイの嫌いなのでマフラーは替えませんけど。

ネーム入れ
 シールドにネームを入れるのがローカルに流行中
まるで小僧ですな。

クラッチレバー調整
 GTSのクラッチレバーは、異常なほど遠く、半クラ位置もわかりにくいのです。
 ボルトオン交換可能な純正流用でFZR1000用(同型で黒色のZZR1100も付きます)を付けたことがありましたが、レバーが指一本分くらい短くなり、アジャスターの効果もさほど無かったので戻しました。
 結局ノーマルレバーをプラハンで叩いて曲げて、少し近づけています。
 アジャスターは一度アジャストしてしまったら意味無いし、倒した時根元で折れるので無いに越したことないです。

これはFZR用が付いていた時。

チケットフォルダー
 GTSのタンクはダミーで、トップ部に小物入れが付いています。この小物入れはなかなか使い勝手がよいのです。
 この小物入れの内部側面に、カー用品屋で売っているチケットフォルダーを付けました。コインくらいの大きさで、スプリングにカード類を挟むタイプのものです。
高速のチケット類は小物入れに放り込んでしまうと、グローブをした手では非常に取りにくいのですが、チケットフォルダーがあれば、蓋の開閉〜チケットの取り出しが片手で簡単にできます。もちろん、ハイウェイカードが必携になりますが。
 これのおかげで、料金所通過速度は4輪車と同等以上で済みます。
もうバイクは遅いなんて、言わせない。 とか粋がっている時代じゃなくなってきましたね。早くバイク用ETC出ないかな。

 小物入れの欠点は、エンジンの熱気がモロに籠ること。夏だと、プラスチックのカードはクタクタになることもあります。電子機器類は、入れられません。

純正パニア
 GTSの純正パニアはKRAUSER SYSTEM K2がベースになってるため、装着時は、K2とよく似た状態となります。(トップケースはありません)
 純正パニアはマウントがシンプルで、外したときに非常にスッキリしています。
 シートカウルサイドに付く小さなバンパー状のものと、シートカウル下からちょこっと生えている地味な金具がマウントです。
 ケース装着時はバイク本体との隙間が少なくなり、同じ容量の社外ケースと比べて全幅がぐっとコンパクトになり、極端に狭くなければ、パニアを付けたままのすり抜けもさほど苦にはなりません。
 欠点は、ケース自体が異形となるので容量の割に積載効率が落ちるということです。
 ケースの脱着から蓋の開閉まですべてにキーが必要ですが、荷物満載のまま安心してバイクから離れられるメリットは大きく、防水性に関しては最強と言えるでしょう。
 私のケースは34Lですが、46Lの大ケースもあります。
マウント

この金具を開いてケースを装着、ロックするのです。

ライトを明るくしてみた。
 GTSのヘッドライトは、なにげに暗いのです。
 実際に暗いのではなく、明るさのムラなく前方をまんべんなく照らしてしまうので、感覚的に暗く感じてしまうようです。
 ライトは左側にHi/Low共に点灯のH4-60/55W。右側にHi専用のH3-55Wがあります。ハイビームは2灯になるので強烈に明るくしかもヤケに指向性がいいので不満はないのです。
 良くある、H4の明るいバルブを買ってきて付けただけです。
 おまけで、ポジションランプもBOSCHの青い球に換えてみました。これは、電球は青いが光は白いというもの。見ての通り、良い色出してます。

交換作業が、非常に大変。
ポジションランプ ロービーム ハイビーム
左からP/Lo/Hi。色以外よくわからんね。


 そうこうしている内に数年の歳月が経ち、バイク用のHIDも一般的になってきました。Loビーム切れを機会につけてみました。左はHID-H4-Hi/Lo、右は5000Kクラスの高効率H3バルブとなっています。
流石にとてつもなく明るいです。右写真は撮った場所もカメラも全然違うのですが、イメージ的には実際にこの位の違いです。
HID点灯時


ハザード
 GTSにはハザードがありません。交換可能なハザード付スイッチボックスが無かったため付けられませんでしたが、FJRのハザードスイッチがハンドルバーでないところにつけるタイプだったのでこれをつけてみました
 意外や意外、スイッチの増設だけで配線はほとんどいじる必要がありません。
ハザードスイッチ

グリップヒーター
 4年間悩みました。果たしてスポーツバイクにグリップヒーターは邪道か否か。ストイックにノーマルに拘る美学もあったのですが、今更、という気もします。でも、コンセプトは純然たるツアラーです。グランドツアラーたるもの、このくらい付いててナンボではないかと割り切りました。
いや、付けて正解でしたよ。単なる軟弱お気楽快適ツールと思いきや、快適→余裕→安全という図式が成り立つんですね。

グリップヒーターは安全装備です

迷っている方は、付けましょう。

ところで、Y's Gear製で130mmの最大サイズですがそれでも若干GTSにはグリップが短く、エンド部分に5mm程隙間が空きます。ノーマルグリップのエンド部を隙間分切ったものをスペーサーにしてやると具合が良いです。コントローラーはハンドル周りに付ける場所が無いので、小物入れ内に仕込みました。
スペーサ
コントローラ

右のシートカウルを削った。
 これはGTS共通の欠陥なんですが、右シートカウル下が、タンデムステップやらサイレンサーやらが付いてるブラケットと干渉していて、しばらく乗っていると亀裂が入るというのです。
 「そんなものは当たらないように削ってしまえ!」ということで、少し削ってオシマイ。これでずっと幸せ。
GTS乗り諸君!これだけは絶対にやっておくことをお奨めします!
右シートカウル横

K&N フィルター
 ランニングコストの低減と、ちょっと空気流入量を上げてみたくて、GTS用K&Nフィルターを自作。

ナンバープレートフォルダ
 GTSのナンバープレートは、ほとんど剥き出しです。このため、カバーを使う場合、つけたり外したりする度にナンバーに引っかかってすぐに曲がってしまいます。

 パーツ単体が主張すると全体のバランスがどうしても崩れるのでヒカリモノは好きじゃないので、一番さりげない黒をチョイス。アルミ製です。

GPS
 ハンディGPSを装着してみました。大した効果は期待できませんが、まあ自己満足の世界ですね。距離と方角だけのミニマムなナビと、適当に走った経路をあとでおさらいするくらいの芸当はできます。
 と思ったけど、これは強力でした。準備さえできれば全く止まらずに目的地までたどり着けますよ。
ナビさせなくても、方角と位置をロストしないというのは心強いです。TouringMappleにも緯度経度が表示されているので周囲に目印が無くても現在位置は確実にわかります。
それから4年。同じ形でカラーで詳細な地図入りなんてのも出てきました。買い換えたいっす。
eTrexがハンドルについてるぞ

ミニケース
 シート下にケースを仕込んでみました。
無線機なんかを安心して入れられる予定。
だったんだけど、144MHz帯の無線はシート下だとECUのノイズを拾ってしまってどうもダメっぽい。433MHz帯なら大丈夫。この現象は電源配線やアンテナのアースの問題も指摘されているので一概には言えません。
シート下にケースがある

ISAスプロケ+RKゴールドチェーン
 消耗品交換時期に趣味でグレードアップしたものです。金色パーツは趣味じゃないんだけど、ワンランク上チェーンで532はゴールドしかなかったので。
ゴールドチェーンとISAスプロケ
チェーンカバーとインナーフェンダーが外してある状態です

OHLINS Rサスペンション
 消耗品交換時期に趣味でグレードアップしたものです。バネの黄色は実はあまり好みではないのですがGTS用として手に入るモノの中では一番確実なOHLINS。
 油圧式プリロードリモコンが付いて、プリロードもダンピングも素手で簡単に調整できるので、積載量が変動するツアラーには嬉しい。
OHLINS Rサスペンション
黄バネとプリロードリモコン

OHLINS Fサスペンション
 能書きは同上。
Rとは違い、リザーバ別体のフルアジャスタブル。
とかそんなことはどーでもいーのかもしれませーん。


見よ!究極のド目立ちアイテムだ!
OHLINS Rサスペンション
黄バネ剥き出し!

送信スイッチ
 良くあるセットものだとハンドルバーのミラーの付け根辺りにとりつけられるのですが、GTSのハンドル周りにはそんな場所ありません。
 どうせ付けるなら一番使いやすいところに(美しく)付けたいというのが人情というもの。色々考えた挙句、ホーンスイッチの更に下にスナップスイッチを横向きに付けました。これで普通にハンドルを握ったまま左手の親指でパチパチできます。
 市販のプレートとL字金具を加工して(ネジやスイッチを付けるために穴を広げたりする必要がある)、クラッチレバーをハンドルに取り付けているネジに共締めしました。
 このスイッチの使い勝手は珠玉です。峠のタイトコーナー攻めてても
「浮き砂あるよー」
なんて送信できちゃいます。
PTTスイッチ

アンテナ基台
 これはモロ市販品。ナンバープレートのネジで留めるやつです。
 GTSはナンバーよりテールが結構突き出ているので、少し後ろに突き出しているタイプを使いました。
 写真はナンバープレートフォルダが無い時代ですな。許されよ。
アンテナ

アクセサリー電源
 無線用に小細工していましたが、使わないのと144MHz帯での不具合もあって現在は外しています。他にバッテリー直付けのシガーソケットを一つ増設しています。これには12V-100Vのコンバータを繋いで携帯やその他機器、電池類の充電などもできます。携帯電話用充電器を改造して作ったGPS用電源もここに繋ぎます。


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ITOH Osamu/ Sachi/ Guest Book/ 036@itoh.gentei.org